2014年10月11日

マタチッチ&N響のブルックナー:交響曲第8番/ベートーヴェン:交響曲第2番、第7番[XRCD]


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マタチッチによる1984年のN響ライヴのXRCD盤がついに発売される運びとなったのは慶賀に堪えない。

収録曲目は、ベートーヴェンの交響曲第2番及び第7番、そしてブルックナーの交響曲第8番であり、既に本年3月にBlu-spec-CD盤で発売されているのと同一の音源である。

Blu-spec-CD盤は、従来盤とは次元の異なる鮮明な高音質であり、十分に満足できるものであったが、本XRCD盤はやや大人しめの音質であったBlu-spec-CD盤よりも更に音圧が加わったところであり、まさに理想的な究極の音質に生まれ変わったと言える。

あらためて、XRCDの潜在能力の高さを認識した次第であり、マタチッチによる歴史的な超名演を望み得る最高の音質で味わうことができることになったことを大いに歓迎したいと考える。

演奏内容は、定評ある名演だ(既にBlu-spec-CD盤のレビューに記したところであり、詳しくはそちらを参照されたい)。

ブルックナーの交響曲第8番におけるマタチッチのアプローチは、1990年代以降ブルックナー演奏の主流となった荘重なインテンポによる演奏ではない。

むしろ、速めテンポであり、そのテンポも頻繁に変化させたり、アッチェレランドを駆使したりするなど、ベートーヴェン風のドラマティックな要素にも事欠かない演奏となっている。

それでいて、全体の造型はいささかも弛緩することなく、雄渾なスケールを失っていないのは、マタチッチがブルックナーの本質をしっかりと鷲掴みにしているからにほかならない。

このようなマタチッチの渾身の指揮に対して、壮絶な名演奏で応えたNHK交響楽団の好パフォーマンスも見事というほかはない。

いずれにしても、本演奏は、1980年代以前のブルックナーの交響曲第8番の演奏の中では、間違いなくトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

また、ベートーヴェンの交響曲第2番及び第7番についても、渾身の大熱演と言える。

マタチッチの手の動きを殆ど排したアイコンタクトによる指揮の下、NHK交響楽団が生命力溢れる壮絶な演奏を繰り広げているのが極めて印象的である。

アンサンブルなどに若干の乱れはみられるが、これだけ堪能させてくれれば文句は言えまい。

スケールも雄渾の極みであり、聴き終えた後の高揚感や充足感には尋常ならざるものがある。

いずれにしても、巨匠マタチッチによる渾身の名演と高く評価したい。

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classicalmusic at 20:53コメント(0)トラックバック(0)マタチッチ | ブルックナー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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