2015年09月18日

ジャルスキー&アンサンブル・アルタセルセのヴィヴァルディ:聖なるアリア集


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カウンター・テナー歌手、フィリップ・ジャルスキーによる、ヴィヴァルディの代表作の一つ《スターバト・マーテル》などソロ歌手のためのモテット作品を収録したアルバム。

収録曲はヴィヴァルディの宗教曲の中からアルト用の作品を集めたもので、ジャルスキーによって組織されたアンサンブル・アルタセルセとの演奏になり、彼自身が指揮したものだが、実際にはバロック・ヴァイオリンを弾くアレッサンドロ・タンピエーリがリーダー・シップを発揮しているようだ。

ジャルスキーの瑞々しいカンタービレが冴え渡った歌唱で、特にアルトの声域で歌われる曲の場合ソプラノとは違った特有の情緒と陰影が加わってくるが、少しも無理を感じさせない伸びやかな発声は、宗教曲に相応しい崇高さと同時に豊かな情感の表出を両立させて、現在の彼が到達した歌唱法を示している。

尚このCDには歌もの以外に弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲RV120が加わっているが、このピリオド・アンサンブルのお披露目の演奏として興味深い。

特に終楽章は4声の短いフーガで、こうした古い作曲技法に拘らなかったヴィヴァルディの協奏曲の中では珍しいサンプルだ。

このページでは明確に記されていないが、ヨーロッパでリリースされたものにはCD1枚のみのレギュラー盤と、ジャルスキー自身が案内するヴィヴァルディの故郷、ヴェネツィアで撮影された20分程度の動画を収録したボーナスDVD付の2種類がある。

ごく僅かの価格差なので購入なさりたい方には後者をお薦めするが、日本でのオン・ライン購入には事前にDVDの有無の確認が必要だろう。

この動画では録音風景を挿みながらジャルスキーが運河を巡って作曲家ゆかりの地、生家や音楽教師として活躍したオスぺダーレ・デッラ・ピエタなどを紹介していくもので、水の都ヴェネツィアの美しい映像と共に当セッションへのアプローチや聴きどころを語っている。

ジャルスキーはフランス語で話しているが、英語の字幕スーパーも付けられている。

ライナー・ノーツにはラテン語の全歌詞に英、独、仏語の対訳が掲載されている。

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classicalmusic at 23:04コメント(0)トラックバック(0)ヴィヴァルディ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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