2015年09月24日

カラヤンの声楽曲集(初期録音)


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カラヤン没後25周年記念企画でEMI音源を新規にリマスタリングして全13巻計101枚のCDにまとめたセットのひとつになり、2巻ある声楽曲集のうち初期録音が5枚に編集されている。

使用されたオリジナル・マスターが1947年から1958年にかけての製作なので驚くような変化は聴き取れないが、演奏史に残るような貴重なセッションやライヴが鑑賞に充分堪えられる音質に改善されていることは評価できる。

例えばCD4−5のベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』は1958年のステレオ録音で、シュヴァルツコップ、ルートヴィヒ、ゲッダ、ザッカリアをソリストに迎え、フィルハーモニア管弦楽団とウィーン楽友協会合唱団を振ったものだが音質及び分離状態も良好で、若き日のカラヤンの颯爽とした推進力と同時にスペクタクルな音響創りも既に示されている。

CD1−2のバッハの『ロ短調ミサ』は1952年の録音で、マスターの保存状態がそれほど良くないのでバックのオーケストラが映えないのが残念だし、またバスのハインツ・レーフスは非力の謗りを免れないだろう。

CD2のトラック13−17は1950年にカラヤン、ウィーン交響楽団との同曲のリハーサルから収録されたもので、5曲のみの抜粋だがコントラルトのキャスリーン・フェリアーの貴重なソロと、シュヴァルツコップとのデュエットが入っている。

このうち4曲は既にフェリアーのEMIコンプリート・レコーディングス3枚組に加わっていた曲目になる。

CD3ブラームスの『ドイツレクイエム』に関しては1947年のモノラル録音でコーラス陣はいまひとつだが、共に30代だったシュヴァルツコップとホッターの絶唱を堪能できるのが嬉しい。

ワーグナー歌手としてのキャリアを着実に歩んでいたホッターの張りのある歌声とその表現力には流石に説得力がある。

このセットのもうひとつのセールス・ポイントはCD5に収められたR.シュトラウスの『四つの最後の歌』で、シュヴァルツコップとしてはアッカーマンとのセッションに続く1956年のライヴ録音になり、第2曲「九月」の短い後奏を当時フィルハーモニア管弦楽団の首席だったデニス・ブレインの絶妙なソロで聴けることだろう。

演奏の前後に拍手の入ったモノラル録音ながらノイズのごく少ない良質の音源だ。

尚ブレインのホルンはこの連作歌曲以外でもオーケストラの第1ホルンとして随所で感知できる。

英、独、仏語による19ページのライナー・ノーツ付だが、歌詞対訳は省略されている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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