2016年01月21日

ムラヴィンスキー・エディション第1集


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ヘンスラー・プロフィール・エディションの新企画でムラヴィンスキー・シリーズがスタートした。

旧ソヴィエトから提供されたドイツ放送用の音源という触れ込みでその第1集がこの6枚組になり、オーソドックスなジュエル・ケースに収納されたレギュラー・フォーマットのCDながらプロフィール・レーベルは独自のリマスタリングがセールス・ポイントなので、音質を吟味したかったことと、後述する1951年録音と書かれているリヒテルとのブラームスのピアノ協奏曲第2番のデータを検証するために買ったセットだ。

収録曲目に関してはケース裏面の写真を参照して戴ければ一目瞭然だが、ごく一部の例外を除いて目新しいレパートリーはなく第2集以降も初出音源は期待できないが、コスト・パフォーマンスの高さから言ってもこれからムラヴィンスキーのコレクションを始めたい入門者には朗報だろう。

ちなみにメロディアからリリースされたスペシャル・エディションの5枚組とだぶっている曲目はチャイコフスキーの「第4」、「第6」交響曲とドビュッシーの交響詩『海』だけで、その他モーツァルトの交響曲第39番とラヴェルの『ボレロ』は曲目ではだぶっているが、データの異なる別の音源を収録している。

音質は今回のドイツ盤のリマスタリングの方が潤いがあり、音色がより艶やかになっているという印象を持った。

問題のブラームスのピアノ協奏曲第2番についてはライナー・ノーツの記載では録音データが1951年5月14日となっていて、この音源は信頼性の高いフランク・フォアマン/天羽健三編のムラヴィンスキー・ディスコグラフィーには記録されていない。

ソロは同曲の1961年のライヴと同じリヒテルなので比較鑑賞したところ、冒頭のホルンの歌い出しだけでなく、客席からの咳払いも全く同様で同一音源であることはほぼ間違いないだろう。

ライナー・ノーツにはこの録音について言及されていないが、当時のコンサートの時のムラヴィンスキーとリヒテルが写った小さな写真にも1951年と書かれてある。

ドイツのデータ管理はかなり精確なので何故こうした記載ミスが起こったかは不明だ。

尚チャイコフスキーのピアノ協奏曲は1959年録音で既に日本盤でも数種類リリースされているものなので、ムラヴィンスキー通の方ならすぐに思い浮かぶ演奏だろう。

この曲はリヒテルの前にセレブリャーコフが1953年に、その後ギレリスが1971年に同じくレニングラード・フィルと協演した3種類が存在する。

いずれのレパートリーもムラヴィンスキーのミリタリー的に統率された一糸乱れぬアンサンブルの中に、レニングラード・フィルの楽員の必死とも言える音楽に対する熱意が反映されていて、そのチームワークには恐るべきものがある。

それはムラヴィンスキーが50年間に亘って君臨した王国の証しというだけでなく、メンバー1人1人の情熱が最良の形で結集されたひとつの姿だと思う。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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