2016年09月30日

ザ・サウンド・オブ・マルタ・アルゲリッチ


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EMIから同時に刊行されたマルタ・アルゲリッチ・エディション全3巻18枚のCDからのコンパクトなダイジェスト盤で、ザ・サウンド・オブ・マルタ・アルゲリッチと題された3枚組ボックス・セットに協奏曲、ソロ及びデュオそして室内楽のそれぞれのジャンルから16曲が収められている。

収録された曲は1枚目の協奏曲集に限っては楽章単位で抜粋されているので、ファンの鑑賞用としては中途半端な編集だが、コスト・パフォーマンスが極めて高い廉価盤なので、クラシック入門者あるいはこれからアルゲリッチの演奏に触れてみたい方には最適だし、BGMとしても活用できる。

既に彼女のファンであれば、これを試聴盤として気に入ったジャンルのよりまとまったセットを購入することも可能だろうし、また限定盤なのでコレクター用の記念サンプラーとしても充分に価値がある。

CD.1の協奏曲集ではナカリャコフと組んだショスタコーヴィチの『ピアノとトランペットのための協奏曲』が秀逸だし、CD.2のピアノ連弾によるラヴェルの哀愁に満ちた『マ・メール・ロワ』が美しい。

また最後の室内楽ではカピュソン兄弟との協演になるハイドンの『ジプシー・トリオ』がどこか取り澄ました感じで魅力的だが、中でもヤナーチェクの『ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットの為の小協奏曲』の演奏が白眉だ。

主導権は常に彼女が握っているが、アンサンブルのやりとりの面白さが聴き所だろう。

1965年から2009年の長期間に亘る録音の集約だが、音質については全体的にみてEMIのものとしては極めて良好と言える。

アルゲリッチの全集は既に2008年からドイツ・グラモフォンが順次リリースしているコレクション4セット27枚が最も充実した内容を持っていて、今回EMIがまとめた全集の廉価盤化は遅すぎた感があるが、曲目、録音年代、協演者も異なっているのでファンにとっては見逃せない企画になっている。

因みにEMIの宿敵でもあリ熾烈な競争を行っているグラモフォンも時を同じくして彼女の3枚組の廉価盤サンプラー・セットThe Art of Martha Argerichをリリースしている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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