2017年04月27日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのプロコフィエフ:交響曲第5番、第6番[SACD]


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プラガ・ディジタルスSACDシリーズの1枚で、プロコフィエフの交響曲第5番変ロ長調Op.100及び同第6番変ホ長調Op.111をカップリングしている。

どちらもライヴからの収録だが前者が1973年後者が1967年の良好なステレオ音源であるためにSACD化の効果も明瞭で、鮮明かつ充分に潤いのある音響が蘇っていて迫力にも不足していない。

尚ここに収録された2曲に関しては古いモノラル録音から1980年代に至るステレオ録音まで複数の音源が存在するが、このディスクではレニングラード・フィルの初期に感じられた息をもつかせないミリタリー的な硬直感から解放された大陸的な懐の深さと余裕で両者のコラボには揺るぎないものがある。

ムラヴィンスキーがレコーディングしたプロコフィエフの作品は意外に少なく、フランク・フォアマン/天羽健三編のディスコグラフィーにはここに収録された2曲の交響曲の他にはバレエ音楽『ロミオとジュリエット』のみが記録されている。

いずれにしてもムラヴィンスキーが録音した僅か2曲の交響曲がこのSACDに揃ったことは歓迎したい。

交響曲第5番は1973年6月29日のレニングラード・ライヴで、音質はホールの響きも適度に捉えたバランスに優れ、特にブラス・セクションの充実感はレニングラード・フィルの面目躍如たる音響を再現している。

交響曲第6番は1967年5月25日のプラハの春音楽祭からドヴォルザーク・ホールでのライヴとクレジットされている。

もしこのデータが信頼できるものだとすれば、音質が余りにも良過ぎるという印象を持った。

確かに東欧圏の中では当時のチェコが最も進んだ録音技術を持っていたことは疑いないし、またDSDリマスタリングされ音質向上が図られていることには違いないのだが、1960年代のライヴとしては異例と言わざるを得ない。

しかもライヴ特有の客席からの雑音は一切聞こえて来ない。

プラガは過去にムラヴィンスキーの音源やデータ改竄で物議を醸したレーベルなので、データに関しては筆者自身確証が得られず断言できないことを書き添えておく。

ムラヴィンスキーはこの曲の初演者でもあり、作曲家の構想を注意深く研究した解釈や、大規模な管弦楽に多彩なパーカッションやピアノが交錯する音響の再現にその絶妙なオリジナリティーを感じさせずにはおかない説得力があることは事実だ。

この曲にはより緊密なアンサンブルと推進力で優る1958年盤があるが、色彩感とスペクタクルな音響でこちらを採りたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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