2017年05月15日

ルジーハ&スメタナSQのモーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ボヘミアは古くから名立たる弦楽四重奏団を育んでいる地方だが、ライナー・ノーツによればスメタナ四重奏団は1945年に結成され、43年間の長いキャリアの中で60ヶ国でのコンサート活動を行い、数多くの音楽祭やレコーディング・スタジオに招待されたとある。

多忙な演奏会の合間を縫って彼らはベートーヴェンの弦楽四重奏曲やモーツァルトの弦楽五重奏曲の全曲録音を始めとする150種以上のレコーディングも成し遂げている。

このCDに収録されたモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲に関しては僅かに1回ずつのセッションの機会しかなく、前者は彼らのメンバーが不動になる以前の1952年の演奏であるためモノラル録音である。

ヴィオラはヤロスラフ・リベンスキーが受け持っているがオリジナル・マスター・テープの保存状態が比較的良好。

リマスタリングの効果もあって彼らの身上でもある奇をてらわない飄々として流麗なアンサンブルと、弦の国チェコならではの落ち着いた音色が再現されている。

一方ブラームスは1964年のステレオ録音で、こちらは黄金期のメンバーの第1ヴァイオリン/イルジー・ノヴァーク、第2ヴァイオリン/リュボミール・コステツキー、ヴィオラ/ミラン・シュカンパ、チェロ/アントニーン・コホウトの4人が弦楽四重奏団としての頭角を現した。

鍛え上げた阿吽の呼吸とも言うべき類い稀な合わせのテクニックで、円熟期にはないこの頃特有の覇気に満ちた演奏を繰り広げている。

クラリネット・ソロはいずれも同郷の出身でチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者だったヴラディーミル・ルジーハである。

彼はターリッヒ、アンチェル、クーベリックなどの名指揮者の下で研鑽を積み、アンサンブルの一員としてもこのCDで示されているように個性派ではないにしても、モーツァルトでの弦楽にぴったり寄り添いながら弱音を巧みに使った温もりのある表現は流石に巧い。

そのごく自然な演奏がスメタナ四重奏団とひとつの完成されたモーツァルトの世界を創造している。

またブラームスでは両者ともかなりドラマティックな解釈を試みていて、スメタナの凛として厳格な弦にルジーハの渋く咽ぶようなクラリネットが応酬する協奏的な雰囲気が特徴だ。

スプラフォン音源の隠れた名盤で、どちらもプラハ・ドモヴィーナ・スタジオにて収録。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:42コメント(0)トラックバック(0)スメタナSQ  

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile
Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ