2017年07月14日

クリュイタンスのワーナー・コンプリート・オーケストラル・ワーク集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



アンドレ・クリュイタンスの振ったオペラの音源は2015年にヴェニアス・レーベルからの第3集55枚組でセッション、ライヴを問わずその殆んどが復活して、彼の大規模な劇場作品に対する鮮やかな手腕を改めて実感させてくれた。

オーケストラル・ワークに関しては同ヴェニアスのそれほど音質の良くない2巻以外は、主として彼のラヴェルを中心とするフランスの作曲家の作品がSACDを始めとするリマスタリング盤でリイシューを繰り返しているのみだ。

クリュイタンスの全貌を伝えるゲルマン、ロシア系の作品群やその他の声楽を伴った作品などの正規音源はごく少ない選択肢か、あるいは全くCD化されていないのが現状だった。

それゆえ今回の65枚のバジェット・ボックスはクリュイタンス・ファンの渇を癒してくれるタイムリーな企画と言えるだろう。

またこれまでに纏められていなかった一連のドビュッシーの数少ないレパートリーが一同に会しているのも幸いだ。

彼はラヴェルと並んでドビュッシーの演奏にも高い芸術性と絶妙な空気感を感じさせる名演を遺しているが、セッション録音は意外に少なくCDの余白を埋める程度にしか扱われて来なかった。

当セットではCD22、23の『聖セバスティアンの殉教』全曲及びCD60の管弦楽曲集でその貴重な演奏を堪能できるし、CD24にはアンドレ・カプレのオーケストレーションになる『おもちゃ箱』と『子供の領分』も収録されている。

ちなみにここには組み込まれていない初期のカンタータ『放蕩息子』は1962年にRAIトリノ国営放送交響楽団と行った素晴らしいライヴがオネゲルの交響曲第3番『典礼風』とのカップリングでアーツ・レーベルからリリースされている。

録音年代に関してこのセットでCD1からほぼクロノロジカルに配列されている。

CD1−4までは保存状態の良好なSP盤からのいわゆる板起こしになるが、それ以外の総てがマスター・テープからの新規リマスタリング盤で、CD35トラック3までがモノラル録音、それ以降クリュイタンスが亡くなる2年前の1965年までの音源がステレオ録音ということになる。

尚初CD化については本社からのという条件付きで、ものによっては既に普及しているCDもあるようだ。

63ページのライナー・ノーツには収録曲目とフランソワ・ロランによるクリュイタンスのキャリアが仏、英、独語で掲載されているが、録音データ詳細はジャケット裏面を照合しなければならないのがいくらか煩わしい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:10コメント(0)クリュイタンス  

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile
Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ