2017年07月16日

オーディオ史を実体験できるマーキュリー・リヴィング・プレゼンス・ボックス・セット第2巻


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第1巻では選曲に漏れていたマーキュリー・リヴィング・プレゼンスが誇る名録音コレクションが、再びボックス・セットにピックアップされてユニヴァーサルから大挙復活した。

過去にLPレコードとしてリリースされたタイトルは350にもなリ、前回は51枚の編集だったが1年足らずで早くもプレミアム付で売られているので、半世紀ほども前のこのシリーズが現在でも如何に根強い人気を持っているかを証明している。

それはまた当時のマーキュリーのスタッフ達が究極の音の再現に挑んだオーディオ黎明期の目覚しい記録でもある。

今回は第1巻のセットに組み込まれなかった曲を55枚のCDにまとめてある。

おそらく前回の売り上げに気を良くして柳の下のドジョウを狙ったものと思われるが、箱物としてはかなりリーズナブルな価格であるため、最良のオーディオ史体験のサンプルとしてクラシック・ファンだけでなく、オーディオそのものに興味のある方や入門者にもお薦めしたい。

マーキュリーの看板指揮者だったアンタル・ドラティはこのセットでも最多数のCDをカバーしているが、注目されるのは一連のポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団によるフランス、スペインものを中心とした8枚が軒並み復活している。

また純粋なクラシックの他に、フレデリック・フェネル、イーストマンのコンビによるスーザやその他の作曲家のスタンダード・マーチ集や、ルロイ・アンダーソンの作品を始めとする軽音楽のジャンルのレパートリーも充実させている。

ボーナスCDは最後の2枚で、1953年に録音されたドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団の『春の祭典』及び初のCD化になる1969年のコリリアーノのピアノ協奏曲とリヒャルト・シュトラウスの『左手のための協奏曲』だが、ここにはワシントン・ポスト紙のポール・ヒューム氏からのピアニスト、ヒルデ・ゾマーやジョン・コリリアーノ自身へのインタビューも収録されている。

これから購入を考えている方のみならず、モノラル盤に関して懐疑的な方にも1度試聴してみることをお薦めする。

マーキュリーがステレオ録音を採り入れたのは1956年からなので、それ以前は当然モノラルのセッションになるが、それらは彼らの専売特許的な無指向性一本吊りのモノ・マイクのみで採音したもので、当時一般的に使用されていたその他の補助的な録音機器は一切退けている。

その頑固なまでにシンプルな方法にマーキュリーのポリシーと秘伝のテクニックがあるわけだが、通常モノラルでは分離しにくい楽器ごとの独立性も保たれ、低音から高音までの音質や音像の鮮明さだけでなく、空間の広がりやバランスも絶妙だ。

今回は特にモノラル盤も多数選出されていて、クーベリック、シカゴ響のヒンデミットの『ウェーバーの主題による交響的変容』、シェーンベルクの『5つの管弦楽曲』やモーツァルトの『プラハ』、ドヴォルザークの『新世界』、そしてドラティ、ミネアポリス響によるストラヴィンスキーの『春の祭典』、更にフェネル、イーストマン・ウィンド・アンサンブルのホルストの2つの『ミリタリー・バンドのための組曲』などがそれぞれモノラルながら、決してリスナーを裏切らない名盤だ。

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classicalmusic at 00:04コメント(0)ドラティ | クーベリック 

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