2018年05月15日

ブロムシュテット第1回目の『ロマンティック』、UHQCD盤


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名匠ブロムシュテット、シュターツカペレ・ドレスデンのコンビによる馥郁たる魅力にあふれたブルックナーの交響曲はこの第4番『ロマンティック』と第7番の2曲しか残されていない。

少なくともセッション録音については他に見当たらないし、現在90歳というブロムシュテットの年齢を考慮すれば、今後同メンバーによる他の交響曲を追加することは殆んど期待できないが、いずれも名演の名に恥じない演奏だ。

ブルックナーの大規模な交響曲の中でもそれほど複雑な構成を持たず、また第2楽章のように美しいメロディーや終楽章での壮大なクライマックスの聴きどころも周到に準備されていることから入門者のファースト・チョイスとしてもお薦めできる。

このディスクはUHQCDで従来盤よりいくらか高いが、音質に関しては明らかに改善されている。

特にブルックナーのオーケストレーションのように総奏部分で分厚く和声を重ねる書法では、どうしても再生時の解像度の高さが不可欠だが、幸いこのリニューアル・バージョンでは楽器ごとの分離状態もクリアーで充分満足のいくものに仕上がっている。

レギュラー・フォーマットのCDでもまだ音質改善の余地があることを示したシリーズで、今後リリースされる曲目にも注目したい。

演奏内容については、今更云々するまでもなく評価の高いディスクだが、ブロムシュテットのバランスのとれたしかもスケールの大きい表現力には改めて敬服させられる。

冒頭のいわゆるブルックナーの霧の中に現れるホルンは首席奏者だったペーター・ダムのソロと思われるが、惚れ惚れするような弱音のカンタービレが絶妙な導入部を形成している。

第2楽章ではヴァイオリン・パートの飾り気のない鄙びたカンタービレが朴訥でシンプルなブルックナー像を暗示していて興味深い。

大編成のオーケストラが決してグロテスクな鈍重さに陥らず、繊細でありながら緊張感を失うことなく力強く輝かしい音響を創り上げるシュターツカペレ・ドレスデンの鍛え抜かれた演奏テクニックと団員の結束も超一流だ。

1981年にドレスデン・ルカ教会で録音されている。

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classicalmusic at 00:17コメント(0)ブルックナー | ブロムシュテット 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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