2018年05月31日

クーベリックの小宇宙、グラモフォンへの全音源網羅の64CD+2DVD


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ラファエル・クーベリック生誕100周年だった2014年に彼のさまざまな音源がCD化された。

メジャー・レーベルからの網羅的なイシューはEMIのイコン・シリーズ13枚とドイツ・グラモフォンからのシンフォニー・エディション23枚、それにソニーへの晩年の録音を纏めた7枚のソニー・クラシカル盤が代表的なセットだった。

今回はグラモフォンからの徹底した全音源放出で、軒並み音質に恵まれた円熟期の演奏で占められている。

こちらには4年前のベートーヴェン、シューマン、ドヴォルザーク及びマーラーの交響曲全曲を収録したシンフォニー・エディションには組み込まれなかったドヴォルザークのスラヴ舞曲集全曲や『スターバト・マーテル』、マーラーの『さすらう若人の歌』や5曲のオペラ全曲盤の他に、更に映像も加わってクーベリックの小宇宙とも言えるコンプリートなコレクションになった。

ただし2種類のブラームス交響曲全集はウィーン・フィルへの客演がデッカ、バイエルン放送響とのライヴはオルフェオからのリリースで、ここには入っていない。

シンフォニー・エディションとは全CDがだぶっているので、欲を言えば嵩張らず音質で上回るブルーレイ・オーディオに凝縮して欲しかった。

レギュラー・フォーマットに固執したリイシューが惜しまれる。

チェコが生んだ巨匠ラファエル・クーベリックは1948年に英国に亡命し、フリーでインターナショナルな演奏活動を開始したが、結果的にカレル・アンチェルにチェコ・フィルの首席指揮者の道を拓いた。

皮肉にもアンチェルの亡命という連鎖反応によって今度はノイマンにそのタクトが回ってくることになる。

クーベリックはチェコの熱狂的な民族意識を持っていながら、それをより高踏的な音楽性に昇華することができた。

それ故自国の作曲家の作品で聴かせるオリジナリティーからは迸るような情熱が感じられるが、彼の古典派から現代音楽に至る幅広いレパートリーでも、緊張感溢れるエネルギッシュで傑出した解釈を堪能できる。

彼はマーラーの交響曲全曲録音は果たしているが一方でブルックナーにはそれほど熱心ではなかったようで、DVDに映像を収めた『ロマンティック』は単独だが、やはり強烈な存在感でクーベリック節を披露している。

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classicalmusic at 00:19コメント(0)クーベリック  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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