2018年07月22日

ヒンデミットのオーケストラル・ワーク集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



このシリーズではいわゆる現代音楽の作曲家を順次2枚組のCDで紹介しているが、ヒンデミットに関しては、このセットに続いて既に彼の室内楽もリリースされている。

異なった時代の演奏者と録音が寄せ集められているので全体的な統一感は希薄だ。

2008年にデジタル・リマスタリングされた2つの古い録音、1956年のヒンデミット自身の指揮によるフィルハーモニア管弦楽団との『シンフォニア・セレーナ』及び1957年カラヤン、ベルリン・フィルの交響曲『画家マティス』は想像していた以上に音質が良い。

廉価盤化でのリイシューということもあり、筆者としてはこのセットを高く評価する結果になった。

英、独、仏語によるごく簡単なライナー・ノーツが付いている。

交響曲『画家マティス』では、カラヤンの棒は冴え、実に造形のしっかりした精度の高い演奏で、オーケストラを巧みにドライヴしながら、この曲の持ち味を余すところなく表出している。

演奏内容から言えばカラヤンはベルリン・フィルを余りに美しくリリカルに仕上げていて、音響のブレンドにおいては卓越しているが、後期ロマン派の交響詩のような印象を受ける。

確かに同交響曲は彼の同名のオペラと密接な関係があるが、もう少しヒンデミットらしい鋭利さと硬派的な表現が欲しいところだ。

その意味では作曲家自身が指揮した『シンフォニア・セレーナ』とサヴァリッシュが1992年にフィルハーモニア管弦楽団を振った2曲、『ウェーバーの主題による交響的変容』及び組曲『高貴な幻影』は作品にのめりこむことなく、オーケストラの機能を冷静に引き出した棒さばきが優れている。

またオーケストレーションの面白みではオーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団の『弦と金管楽器の為の演奏会用の音楽』がこの曲のスタンダード的な演奏で、個性的ではないにしてもその華麗さが魅力だ。

一方シャローン指揮、バイエルン放送交響楽団による『白鳥の肉を焼く男』でのタベア・ツィンマーマンのユニークなヴィオラ・ソロが好演。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 19:13コメント(0)カラヤン | サヴァリッシュ 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ