2018年08月09日

デ・ロス・アンへレス、プレートルとのフランス歌曲集


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デ・ロス・アンへレスは1963年にジョルジュ・プレートル、パリ音楽院管弦楽団とLP1枚分のオーケストラ伴奏付のフランス歌曲集を録音した。

このディスクはその時に収録された全曲にゴンサロ・ソリアーノのピアノ伴奏によるラヴェル及びドビュッシーの歌曲11曲を加えたもの。

彼女の実力、特に機知とユーモアを自在に表現する驚異的な歌唱力が発揮されたアルバムだ。

また歌の背景を特有の陰翳で立ち昇らせるプレートルの指揮も見事だし、今はなきパリ音楽院の醸し出す色彩感豊かなオーケストラの音色が幸い良質のステレオ録音で残されている。

ここに収められたデ・ロス・アンへレスのレパートリーは、ドビュッシー、ラヴェルそしてデュパルクの作品で、それぞれが20世紀に生きたフランスの作曲家だ。

彼女はヨーロッパのおよそあらゆる言語のオペラや歌曲を歌ったが、いずれも洗練されたテクニックと感性で作品を非常に高い水準で再現している。

ドビュッシーではクリュイタンスとの名演『ペレアスとメリザンド』が忘れられないが、この歌曲集でもその超現実的な世界を可憐な歌唱で表現している。

実は最近プラガ・ディジタルスからリリースされた彼女のSACD盤を聴いて感動を新たにしたが、何故かラヴェルの『シェエラザード』はモノラル音源が使われていて音質も曇っている。

その口直しのためにラックから引っ張り出してきたのがアート・リマスタリングされた2006年盤だ。

思ったとおりこのディスクでの『シェエラザード』はステレオ録音で、第2曲『魔法の笛』でのクロード・モントゥーのオブリガート・フルートの妖艶な音色がデ・ロス・アンへレスのコケティッシュな表現を支えていて秀逸。

彼はピエール・モントゥーがボストン交響楽団音楽監督時代に生まれた子息で、アメリカでの演奏活動の他にヨーロッパでも多くの著名指揮者と協演している。

このディスクはグレイト・レコーディング・オヴ・ザ・センチュリー・シリーズの1枚で、Mp3バージョンでは購入できるがCD自体は入手困難になりつつあるようだ。

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classicalmusic at 20:03コメント(4)ラヴェル | プレートル 

コメント一覧

1. Posted by garde   2020年09月10日 00:41
この時のフルートが、デボストでなくモントゥーだというのは本当でしょうか。
ルボンでないのは聴いてわかりますが、デボストだと思っていたのですが・・
是非ご教示下されば幸いです。
2. Posted by 和田   2020年09月10日 00:55
gardeさん、コメントありがとうございます。当時のパリ音楽院管弦楽団の首席フルート奏者はデボストでしたが、本演奏のフルート奏者はクロード・モントゥーで間違いないようです。
3. Posted by garde   2020年09月10日 05:26
和田様
ありがとうございます。何か根拠なり証言があると良いのですが。私が聴くとまさしくデボストに聴こえます。
それと録音年が62年と64年説があるのですが、こちらはいかがお考えでしょうか。
よろしくお願いいたします。
4. Posted by 和田   2020年09月10日 12:05
申し訳ありませんが、私自身がこだわっていないので、録音年に関しては根拠のある資料が手元にありません。ご自分でお調べください。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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