2018年10月27日

艶やかな音色とフレージングの妙が冴えるランパルの至芸


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この第2巻はランパルのエラート音源第2集に当たり、1963年から69年に録音された20枚のCDで構成されている。

第1巻に比べると総てがステレオ録音で音質自体もかなり向上しているので、彼の玉を転がすような艶やかな音色やフレージングの妙が一層際立ったものになっている。

今回のセットでもやはり幾つかの廃盤の復活が注目される。

そのひとつがCD17のスーク、ルージィチコヴァ及びエドヴァルト・フィッシャー指揮、プラハ合奏団との協演になるバッハのブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調とCD16の三重協奏曲イ短調だ。

LP初出時にはこの2曲がカップリングされた、当時としては高音質のしかもコレクション仕様の豪華なジャケットに収納されていた。

その後CD化されたかどうか定かではないが、現在のエラートのカタログからは完全に消えていたものだけに復活を歓迎したい。

特にブランデンブルク第5番は宮廷風の典雅な響きと3人のソリストの名技主義が傑出した演奏で、第2楽章アッフェットゥオーソの可憐なトリオは、アンサンブルの完璧なサンプルと言えるだろう。

もうひとつが名コンビロベール・ヴェイロン=ラクロワと組んだCD18のソナタ集『忠実な羊飼い』全6曲で、実際にはヴィヴァルディの作品ではなく、ニコラ・シェドヴィユがヴィヴァルディ風に仕上げた贋作だが、第2番ハ長調は一時期NHK.FMの『バロック音楽の楽しみ』のテーマ音楽として流されていた。

筆者も少年時代にこのラジオ番組を通じてバロック音楽の魅力に開眼した懐かしい思い出がある。

ランパルの流暢なソロを引き立てるヴェイロン=ラクロワの気の利いた即興的なチェンバロが軽妙洒脱に仕上げている。

20世紀の作品ではCD2のイベール、ジョリヴェ、リヴィエのフルート協奏曲集、CD11のジョリヴェとティスネの作品集及びCD15のプーランクとプロコフィエフのソナタ、ドビュッシーの『シランクス』、バローの協奏曲、更にCD20のダマーズやアルマなどの一連の演奏がそれぞれ味わいのあるパッショネイトな名演だ。

とりわけフランス現代物ではメカニカルな技巧に優れていても、クールになり過ぎるとコケティッシュな魅力や特有の軽やかさが充分に出てこないものだ。

ここでのランパルの解釈と演奏は多くのフルーティストにとっても常に模範的だったし、将来もその価値を失わないだろう。

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classicalmusic at 00:06コメント(0)ランパル  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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