2018年11月16日

ブロムシュテット、ブルックナーへの総決算、ハイブリッドSACD全曲盤


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残念ながらこのセットも既に製造中止の憂き目に遭っていて、現在ではプレミアム価格を覚悟しなければならない。

ただし全曲集と言っても9セットの個別売りされているSACDをごくシンプルなカートン・ボックスに収納しただけのもので、ライナー・ノーツはそれぞれのディスクに付いているのでばら売りで購入するのと殆んど変わりはない。

むしろ後者の方がまだ正規価格で入手可能だろう。

また欧文に比べると半分以下の1ページ弱だが日本語による解説も掲載されている。

音質は極めて良好で、SACDの本領を発揮した高音の伸びに無理がなく、また低音部も誇張された印象はなく全体的なバランスも取れている。

録音会場は総てライプツィヒ・ゲヴァントハウスのグローサー・ザールで、彼らの伝統になるヴァイオリン両翼配置のオーケストラや決して華美になることのない特有の音色による深みのあるサウンドも鮮やかに再生される。

そしてそれらがブレンドされる広い音響空間と潤沢な残響もブルックナーには相応しい録音環境と言える。

全曲ライヴ音源だが観客席からの雑音は最低限に抑えられていて、終楽章終了後もしばし沈黙の時があって、その後に拍手が始まる。

これは事前に聴衆に協力が求められていたのだろう。

ブロムシュテットの指揮者としての活動の中でもシュターツカペレ・ドレスデン及びゲヴァントハウスとの2種類のベートーヴェン全集と並ぶ大事業がこのブルックナーの交響曲全集の録音だったとも言える。

彼はこのシリーズを始める前に、やはりかつての手兵シュターツカペレ・ドレスデンを振った第4番及び第7番を1980年と81年にそれぞれ録音しているが、何故かその後同企画は頓挫してしまった。

90歳を迎えた現在の彼が更にこれから大掛かりな企画に挑戦することは殆んど望めないので、これがブロムシュテット唯一のブルックナー全集になる筈だ。

第8番だけが2枚組で、都合10枚のハイブリッド仕様のSACDになり、2005年7月から2012年3月まで7年がかりで収録されている。

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classicalmusic at 00:03コメント(0)ブルックナー | ブロムシュテット 

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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