2018年11月22日

カルロス・クライバーのドイツ・グラモフォン音源を網羅、ブルーレイ・オーディオの音質に快哉


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カルロス・クライバーのドイツ・グラモフォン音源を網羅したセットは既にレギュラー・フォーマット盤でもリリースされていたが、最近の全集物にはセットの収録曲全曲を1枚のブルーレイ・オーディオに収めたものを附録のように加える企画が流行っている。

従来盤に付加価値をつけて減価償却を終えた過去の名盤から更なる利益を搾り取ろうとするメーカーの企みなのだろうが、専用の再生機器をこれから揃えたいというオーディオ・マニアには良い選択肢に成り得ることは確かだ。

正直言って個人的にはブルーレイだけが欲しくて購入したのだが、その意味では充分満足のいく音質が得られている。

前半の交響曲集及び後半のオペラ全曲録音ともに圧倒的な情報量からか、非常にクリアーで滑らかな音質で再生され、解像度や定位感にも優れていることが聴き取れる。

特に前者のウィーン・フィル特有のシックな音色、ブラスやウィンド・セクションの鷹揚なカンタービレや弦の瑞々しさも従来盤より忠実に再現されているように感じられるし、またボリュームを上げても破綻のない精緻なサウンドで鑑賞できる。

クライバーは少なくともグラモフォンには僅か12枚分の正規録音しか遺していない。

それは他の同時代の指揮者に比べると極端に少ない。

確かに彼はレパートリーを広げることはせずに、逆に収斂して狭めていったのだが、鑑賞する方の立場からすれば少な過ぎたという思いは否めない。

オペラに関しても10曲足らずの作品を繰り返して上演していて、新しいレパートリーの開拓などは望むべくもなかったのは残念だ。

クライバーが音楽的妥協を全く許さなかった芸術家気質であったと同時に、他人と相容れない孤独で社交下手な性格だったことは良く知られたところだ。

ここに収録されたウィーン・フィルとの共演になる4曲の交響曲は、いわゆるテレーズ事件によって彼らの関係が破綻した1982年以前のものであることも象徴的だ。

クライバーがウィーン・フィルの定期演奏会を棒に振ったというのは言い得て妙だが、彼らの関係の修復には6年を費やしている。

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classicalmusic at 03:49コメント(0)クライバー  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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