2018年11月24日

瑞々しい抒情、ドヴォルザークの室内楽曲集


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チェコ・スプラフォンからリリースされている一連のドヴォルザーク作品集のひとつで、この4枚のCDには彼の弦楽四重奏曲とピアノ三重奏曲を除いた、その他の楽器編成による9曲が収録されている。

なぜ4曲のピアノ三重奏曲を組み込まなかったのかは不明だが、それらはスーク・トリオのセッションがスプラフォンから別途に2枚組で出ている。

また14曲の弦楽四重奏曲については同シリーズの8枚組がパノハ四重奏団の演奏で入手できる。

このセットに収められている9曲の演奏でもパノハ四重奏団とスーク・トリオがメインのメンバーになり、ピアニストはヤン・パネンカとヨゼフ・ハーラという全員チェコ勢の純血主義である。

それ故、ドヴォルザークの解釈には一家言ある頼もしい本家の風格と余裕が感じられる卓越したアンサンブルに仕上がっている。

ライナー・ノーツに正確なデータが記されているが、録音年代は1982年から92年で、当時から録音技術の水準も高かったスプラフォンだけあって音質も極めて良好だ。

ドヴォルザークの室内楽は弦楽四重奏曲『アメリカ』がその斬新なアイデアと音響から圧倒的な人気を誇っていて、他の作品の影が薄くなってしまっている。

例えばピアノ五重奏曲第2番はチェコの民族舞踏ドゥムカとフリアントを取り入れた意欲作だし、ピアノ四重奏曲第2番もそのユニークな音楽性と民族色がひときわ魅力的だ。

また弦楽オーケストラのために書かれ、ここでは弦楽六重奏の形で演奏されている『ノクターン』は、ロマンティックで美しい抒情を持った愛すべき小品だ。

弦の国チェコだけあってパノハの瑞々しい音色とアンサンブルのスペシャリストでもある2人のピアニストの巧みな連携プレーが、ドヴォルザークの室内楽の醍醐味を堪能させてくれる。

ライナー・ノーツは31ページで曲目及び演奏者が英、仏、独、チェコ語で紹介されている。

尚このシリーズでは既にドヴォルザークの交響曲全曲を含むオーケストラル・ワーク集、別にスラヴ舞曲全集を始めとするオーケストラル・ワーク集、更にピアノ作品全集、弦楽四重奏曲全集がそれぞれリリースされている。

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classicalmusic at 00:22コメント(0)ドヴォルザーク | スーク 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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