2018年12月04日

スプラフォン音源によるヨセフ・スーク初期録音集


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2011年に亡くなったヴァイオリニスト、ヨセフ・スークの追悼盤として彼の初期の録音(1956-67)を6枚のCDに収録したもの。

現在では廃盤になっているものも含めて、彼の20代後半から全盛期までの貴重なセッションを聴くことができる。

全体の約半分ほどはモノラル録音だが、スプラフォンの原盤の音質は鮮明で、またこのリリースに当たってデジタル・リマスタリングされていることもあり、高度な鑑賞にも充分堪えられる。

ライナー・ノーツには曲目紹介及び録音データの他に、彼の簡単なキャリアが英、独、仏、チェコ語で掲載されている。

名手スークはその音色を聴いただけで彼と判断できるほどの美音家だったし、度々の来日でことのほか艶やかで美しい音色を披露してきた。

そうしたタイプの演奏家は、楽器の音色が最大の武器であるために往々にして耽美的な表現になりがちだ。

しかし彼の解釈には大時代的な古めかしさは無く、すっきりとした音楽の輪郭に加えて弦の国チェコの伝統的な流麗で大らかな演奏が特徴と言えるだろう。

どのCDも非常に興味深いものだが、やはりお国物のドヴォルザークやヤナーチェクそして祖父スークの作品をヤン・パネンカやヨセフ・ハーラのピアノ伴奏で聴けるのはうれしい。

特に大げさな身振り手振りはないが、それ故と言うべきか、これらの音楽の中のペンタトニック的旋律の素朴さが一層の味わいとして聴き手に伝わってくる。

何の力みもなく自然体で弾いたこれらの演奏の味わいは得難いものがあり、彼らの身体の中からのイントネーションですべてが語られている。

一方ブラームスのヴァイオリン・ソナタでは第1番をハーラとモノラルで、第2番と第3番をパネンカとのステレオ録音で入れている。

ちなみにスークは1966年にジュリアス・カッチェンとも全曲のセッションを行っているのは既にご紹介済み。

また協演者としてはチェロのアンドレ・ナヴァラが感性豊かで緊張感に満ちたデュエットを披露していて、両者が一瞬も手綱を緩めず、まさに火花が散るような白熱した掛け合いが展開されている。

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classicalmusic at 00:54コメント(0)スーク  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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