2018年12月14日

大胆不敵なチェリスト、ナヴァラのオフィシャル・エディション


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



今年2018年が没後30周年となる、20世紀のフランスを代表する世界的チェリストの1人、アンドレ・ナヴァラ(1911-1988)が遺した名演の数々を、フランスの新興レーベルフォンダメンタ・レーベルが新たなテクノロジーによるリマスタリングで復刻した6枚組ボックス・セット。

フランスの往年のチェリストの中でもとりわけそのパッショネイトな演奏が魅力的なアンドレ・ナヴァラのオーケストラとの協演を中心に選曲されていて、どの曲も芯のある力強い奏法から大胆不敵で豪快なメッセージが伝わってくる。

彼の代表的なソロ演奏ではバッハの無伴奏チェロ組曲全曲が名盤とされているが、チェロが加わるオーケストラル・ワークをまとめた企画は初めてのようだ。

今回の復刻にあたり、フォンダメンタ・レーベルのチームは、アンドレ・ナヴァラの息子と共に、ヨーロッパ各地でオリジナル・マスターテープや未発表音源、破棄された音源の探索を行ったという。

確かにこうしたレパートリーを鑑賞してみるとナヴァラの聴くべき演奏が他にも数多く存在することが理解できる。

ライナー・ノーツにアンドレ・ナヴァラ・アソシエーションとそのメンバーの名称が明記されているので、ナヴァラ協会お墨付きのセットということだろう。

尚先般チェコ・スプラフォンから彼のプラハ音源が5枚組でリリースされたが、カレル・アンチェル、チェコ・フィルとの協演になるブラームス、プロコフィエフ、ブロッホ及びヨゼフ・スークとのコダーイのデュオの計2枚分の音源は同一のものがこちらにも収録されている。

仏フォンダメンタから一昨年2016年にリリースされたこのセットにはモノラル及びステレオ録音が混在している。

今回はオリジナル・アナログ・テープからフランスのオーディオ・メーカー、ドゥヴィアレのテクノロジーを駆使して開発した、アナログ録音の正確な復刻を可能にする復元プロセス、フェニックス・マスタリングが使用されている。

この新リマスタリング方式によってCD化されたそれぞれのディスクの音質はいずれもきわめて良好で、時代相応以上のサウンドが再現されている。

このうちエマヌエル・バッハとシューマンの協奏曲は初CD化になり、後者の冒頭には拍手とアナウンスが収録されている。

また正規編集ということもあって62ページのブックレット・タイプの充実したライナー・ノーツには収録曲目、録音データやナヴァラのキャリアの他に収録作品総ての協演者の略歴及び作品解説と貴重なスナップ写真8枚が掲載されている。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:27コメント(0)アンチェル | スーク 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ