2019年01月27日

20世紀弦楽四重奏演奏史に刻み込まれた伝説のベートーヴェン全集、正規アナログ・マスターから世界初復刻


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ブダペスト弦楽四重奏団は、ハンガリーで1917年にブダペスト歌劇場管弦楽団のメンバーによって結成され、1938年からアメリカに定着して活動し、メンバー交代をおこないながら約50年活動を続けた名門四重奏団である。

アメリカ議会図書館専属の弦楽四重奏団であり、図書館のストラディヴァリス楽器コレクションを定期的に利用できるような立場にあった。

図書館での彼らの定期的な公演はすべてこれらの傑出した楽器を使用しており、またここでの録音でもこの楽器が使用された。

この1951〜1952年録音のベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集は、第2代目のリーダー、ヨーゼフ・ロイスマンがリードしていた時代のものだ。

まっすぐな輝きに満ちた完璧なアンサンブルの団体として、世界的に名声を得ていたもので、「ベートーヴェンの弦楽四重奏における現代の演奏の基準は、ブダペストの弦楽四重奏団によって設定された」と、『ニューヨーク・タイムズ』紙に書かれたほどの名盤である。

ブダペスト四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲録音は、1930年代のHMVへの「ラズモフスキー第2番」に始まり、米コロンビアに移籍後1940年代に8曲が追加された。

そして1951〜1952年のモノラル、1958〜1961年のステレオと2種類の全曲録音が達成された。

ステレオ録音による新盤も稀有な名演ではあるが、どちらかを取るかということになると、筆者としてはこの旧盤を選びたい。

演奏に対する厳しい姿勢と作品に対する深い愛情が一体化した演奏は、この演奏団体の真価が最大限に発揮された名演中の名演の1つに数えられる。

精巧な合奏技術とザッハリヒで妥協のない視点で作品に臨んだ彼らは、その正確無比な再現を実現させる中に、輝かしい精神の高揚をも成し遂げているのである。

この1951〜1952年録音は、これまでアナログLP盤から起こしたと思われる非正規盤しかなかったが、今回Sony Classicalとしてオリジナル・マスターテープより24bit/192kHzテクノロジーを用いてリマスターをおこない、正規盤として初CD化された。

これは、室内楽録音の歴史において重要な瞬間でもあり、その素晴らしい演奏を堪能することができる。

個々のディスクは、発売当時のレーベルデザインにより、アメリカ盤初出LPジャケットのデザインによる紙ジャケットに封入、厚紙製クラムシェルボックス(L3,4cmxW13cmxH13.2cm)に収容されている。

詳細な録音データを記載したオールカラー別冊解説書添付。

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classicalmusic at 20:25コメント(0)ベートーヴェン | ブダペストSQ 

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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