2019年03月07日

標題音楽でみせるミュンシュのデモーニッシュなカリスマ性


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プラガ・ディジタルスからのレギュラー・フォーマットCDの新譜で、1951年から62年までのシャルル・ミュンシュ、ボストン交響楽団のコラボからフランス系作曲家の作品8曲を収録している。

ミュンシュの熱狂的ファンであればRCAからリリースされた86枚のボックス・セットを買い逃すことはできないだろうが、このプラガ盤も新規のリマスタリングで広い音場が得られ、解像度の高い極めて良好な音質に仕上がっている。

トラック6のサン=サーンスの歌劇『黄色の王女』序曲は、唯一モノラル音源だが充分に満足のいく鮮明な音に驚かされる。

3曲のライヴも雑音が少なく他のセッション録音とそれほど変わらないのが幸いだ。

ほとんどがRCA原盤で、アレクンサンドラ・エヴラールがリマスタリングを担当している。

尚RCA音源の他の資料と比較するとライナー・ノーツの録音データが微妙に異なっているものもあるが、そのまま下に写しておくことにする。

ミュンシュは特に標題音楽の演奏にかけて俄然そのデモーニッシュなカリスマ性を発揮して恐るべき音響を創造する。

冒頭のベルリオーズでは追跡されているようなスリルと切迫感が伝わってくるし、フランクの『呪われた狩人』での絵画的な情景描写とうねるようなダイナミズム、ドビュッシーの『祭』の大胆不敵なサウンド、またラヴェルの『ラ・ヴァルス』で速めのテンポの中に逸る鼓動のようなリズムを強調した表現などはまさに彼の独壇場だろう。

また、フォーレの美しい歌劇『ペネロープ』序曲、日本を題材としたサン=サーンスの歌劇『黄色い王女』序曲など、ミュンシュが得意としたフランス音楽の魅力を満喫させてくれる。

ミュンシュにぴったりと付き随うボストン交響楽団のアンサンブルの実力も最高度に発揮されている。

ここに収録された演奏を聴けばミュンシュがそれぞれの作品で如何に巧妙にクライマックスを築く術を知っていたかということに頷けるアルバムだ。

収録曲目及び録音データ オーケストラは総てボストン交響楽団
1)ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』より「マブの女王のスケルツォ」(1961年4月23日)
2)フランク:交響詩『呪われた狩人』(1958年2月19日)
3)サン=サーンス:歌劇『黄色の王女』序曲Op.30(1951年1月15日モノラル・ライヴ)
4)同交響詩『オンファールの紡ぎ車』(1957年11月4日)
5)ドビュッシー:『夜想曲』より第2番「祭」(1962年)
6)フォーレ:歌劇『ペネロープ』前奏曲(1959年12月12日ライヴ)
7)ラヴェル:『ラ・ヴァルス』(1961年4月23日)
8)ルーセル:組曲ヘ長調Op.33(1958年3月8日ライヴ)

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classicalmusic at 21:33コメント(0)ミュンシュ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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