2019年03月25日

エィヴィソン・アンサンブルのコレッリ作品全集の最終巻


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



2013年のアルカンジェロ・コレッリ没後300周年記念としてスコットランドのリン・レーベルからSACD各2枚組でリリースされたエィヴィソン・アンサンブルの演奏によるコレッリ作品集の第4集最終巻にあたり、教会ソナタの様式で書かれた作品1及び作品3のそれぞれ12曲ずつ計24曲を収録している。

演奏者は第1ヴァイオリンがリーダーのパヴロ・ベズノシューク、第2ヴァイオリンがカロライン・ボールディング、チェロがリチャード・タニクリフ、そして当時のトリオ・ソナタの演奏習慣に則って通奏低音のアーチリュートをポーラ・シャトーヌフ、チェンバロとボックス・オルガンをリチャード・ハミルトンが曲趣に合わせて適宜交替しながら和音を補充している。

この巻で彼らが2011年以来取り組んできたコレッリの作品1から6までを総て録音したことになり、SACDでは初の作品全集が完了した。

しかしコレッリ自身承認済みで出版されたスコアの他にも真作と認められている作品番号のないエクストラ・オープスと呼ばれる一連の作品群も存在している。

こうした曲についてもエィヴィソンが機会を見つけて演奏してくれることを期待したい。

彼らの演奏はコレッリのシンプルだが極めて洗練された書法の美しさを最大限尊重してダイレクトな再現を試みたものだ。

また奏者が英国を代表する古楽のスペシャリストだけあって、そのクリアな雰囲気と流麗なアンサンブルが印象的だ。

確かに彼らの演奏にイタリア風の情熱的な感情の起伏を求めることはできないが、飾り気のないアプローチがかえって各声部の動きやそれによって織り成される和声を明瞭にして、作曲家の音楽的構造を手に取るように聴かせてくれる。

その点ではいくらか玄人向けの演奏かも知れないが、通奏低音を受け持つ3種類の楽器がこの曲集をより親しみ易い響きに仕上げている。

今回のピッチは現代より長二度低いa'=392Hzを採用しているので、コレッリ時代の古色蒼然とした典雅な響きを髣髴とさせてくれる。

録音は2011年から12年の初頭にケンブリッジのセント・ジョージ教会で行われたもので、音質に優れているのもこのシリーズの特徴だ。

低音から高音までの伸びやかな音響が空気感豊かな残響の中に鮮明に再現されている。

27ページほどのライナー・ノーツには曲目及び録音データ一覧と英語による解説、そして演奏者全員の使用楽器とプロフィールがカラー写真入りで紹介されている。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:03コメント(0)コレッリ  

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ