2019年07月23日

ムラヴィンスキー・エディション第4集、歴史的なライヴからの貴重な音源の集成


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ヘンスラー・プロフィール・レーベルからのムラヴィンスキー・エディション第4集になる。

これまでにリリースされた3セット18枚に更に今回の10枚が加わって、これだけでも立派なコレクションだ。

それらはムラヴィンスキーとレニングラード・フィル及びソヴィエト国立交響楽団との長期間の音楽活動の記録であり、また歴史的なライヴからの貴重な音源に違いない。

演奏についても充実した内容であることは勿論だが、一方録音について言えば10枚全部が例外なくモノラル録音で時代相応以上の音質ではなく、お世辞にも褒められるものではない。

しかもライヴともなると客席からのマナーが疑われるような盛大な咳払いが聞こえてくるのが煩わしい。

東欧圏では旧東ドイツやチェコで逸早くステレオ録音が採用され、1959年あたりから実用化が進んだが、旧ソヴィエトではメロディアでも1960年代後半になるまで一般化されなかった。

これはステレオ再生機自体の普及が遅かったこともあるので致し方ないだろうが、録音技術的にも西側に大きく遅れをとっていたようだ。

いずれにしてもファンは別として入門者はもう少し状態の良いものから聴き始めることをお薦めしたい。

曲目の中で特に興味深かったのはCD6のショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番イ短調とCD10のババジャニアンのヴァイオリン協奏曲イ短調で、前者はソロにダヴィッド・オイストラフを迎えている。

1956年11月30日のスタジオ録音で、全員が前年に行った初演メンバーであることも特筆される。

ショスタコーヴィチの良き理解者であったムラヴィンスキーのオリジナルの解釈を聴くことができるし、オイストラフの洗練の極致のような至芸と力強さが印象的だ。

また1963年のセッション録音だけに破綻のない良好な音質が保たれている。

後者アルノ・ババジャニアンは20世紀に活躍したアルメニアの作曲家で、このヴァイオリン協奏曲には強烈な民族色というより後期ロマン派の影響が感じられる。

だからそれほど先鋭的な作品ではないのだが、ソロを弾くコーガンの剣の切っ先のような鮮烈な音色と遊びを許さない厳格な奏法が作品に良くマッチしていて独特の効果を出している。

こちらは1949年11月15日のレニングラード・ライヴでソロ・ヴァイオリンは比較的良く採音されているが、オーケストラは漠然としていてノイズもかなり含まれている。

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classicalmusic at 00:51コメント(0)ムラヴィンスキー  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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