2019年05月28日

パッショネイトで力強い奏法、ナヴァラの魅力をすべて収めたレア音源の10枚


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独プロフィールの発掘音源シリーズにアンドレ・ナヴァラ(1911-88)が加わった。

フランスの往年のチェリストの中でもとりわけそのパッショネイトな演奏が魅力的なアンドレ・ナヴァラのオーケストラとの協演を中心に選曲されていて、どの曲も芯のある力強い奏法から大胆不敵で豪快なメッセージが伝わってくる。

1941年から84年までのかなり広範囲に亘る時代のの録音で、彼のパッショネイトで力強い演奏が堪能できる10枚だが、CD7-9のエリカ・キルヒャー伴奏による小品集以外は総てモノラル音源で音質も時代相応といったところだ。

せめてバッハの無伴奏を入れて欲しかったが、版権の関係からか収録されていない。

アンドレ・ナヴァラは、フルニエ、ジャンドロンと並び、フランス3大チェリストと称されている。

若い頃、カール・フレッシュにヴァイオリンを師事したこともあるというナヴァラは、一方でミドル級のボクサー、水泳選手としても活躍したことのある本格的なスポーツマンでもあり、その豊かな経験からくる抜群の運動性を備えた情熱的で深い味わいを持つ演奏は、独特の魅力を放っている。

ロマンティックで詩的な表現力を持ちながらも、スケール大きなボウイングで豊かな音楽をたっぷりと聴かせるその演奏はまさに巨匠芸の極み。

そんなフランス風の洗練にあふれながらも骨太で力強い芸風に、日本でも人気が衰えることのない巨匠だ。

ナヴァラの十八番だったハイドンやドヴォルザークの協奏曲はもちろん見事ながら、バルビローリ&ハレ管と共演したエルガーの情念はデュ・プレに匹敵する。

またシューマンはクリュイタンス、ハチャトゥリヤンとブルッフはデルヴォー、ラロはフルネという往年のフランスの大指揮者がバックを務めているのも魅力だ。

最後の小品集が白眉で、満身の感情を込めて歌い、心打たれるし、名ピアニスト、ジャン・ユボーとの味わい深い演奏を楽しめる。

このように2019年現在流通されていない音源が目白押しだが、入門者には先ずフォンダメンタからのオフィシャル盤6枚組かスプラフォンの5枚組をお薦めしたい。

 

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classicalmusic at 13:56コメント(0)エルガー | ハイドン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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