2019年09月28日

エドガル・モローのセカンド・アルバムはバロック協奏曲集


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フランスは伝統的に優れたチェリストの宝庫だが、その最若手が現在20歳代半ばのエドガル・モローだ。

彼は既にエラートからリリースされた小品集で豊かな音楽性と溢れんばかりの情熱を示していた。

このアルバムのタイトル『ジョヴィンチェッロ』はイタリア語の若僧を意味する、どちらかというと青二才をからかう意味を含んでいるが、モローは2009年のチャイコフスキー・コンクールでは17歳で堂々第二位を獲得した実力派でもある。

今回のバロック協奏曲集はリッカルド・ミナージ率いるピリオド・アンサンブル、イル・ポモ・ドーロ(金の林檎)との協演になり、彼の初挑戦への意気込みが感じられる1枚だ。

モローは巨匠アンナー・ビルスマにも師事しているので、ここでは早速師匠譲りのピリオド奏法を取り入れて、シンプルな曲想の中にもバロックや疾風怒濤時代特有の劇的な効果を出すことにも成功している。

ボッケリーニで披露する如何にも若々しい、キレの良い高度なヴィルトゥオーシティも爽快だ。

例えばしっかりした構成力で聴かせるハイドンや、毅然とした気品を湛えたヴィヴァルディ、そしてグラツィアーニの緩徐楽章での抒情的な感性を充分に進展させた歌心に彼の音楽性が最も良く表れていると思う。

モローは強い個性よりも音楽そのもので勝負するだけの才能を培っているし、また曲趣にのめり込まない柔軟なバランス感覚も持ち合わせていて、それだけに将来が期待できるチェリストの1人だろう。

彼をサポートするアンサンブル、イル・ポモ・ドーロについての詳しい説明はないが、アントニオ・チェスティの同名のオペラから採られた名称と思われる。

メンバーの殆んどがイタリア人勢で占められていて、今回は管楽器奏者を加えた総勢20名で構成され、バロック・ヴァイオリニストのリッカルド・ミナージ自身が指揮も担当している。

録音は2015年1月にヴェネツィア近郊のロニーゴで行われた。

鮮明な音質でソロとオーケストラが自然な臨場感を創っている。

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classicalmusic at 12:42コメント(0)ハイドン | ヴィヴァルディ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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