2019年06月08日

空前の名技集団、シカゴ交響楽団首席奏者達の矜持


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『シカゴの首席奏者達』とネーミングされたこのCDではシカゴ交響楽団の名手達、オーボエのレイ・スティル、トランペットのアドルフ・ハーセス、ホルンのデイル・クレヴェンジャー、ファゴットのウィラード・エリオット、テューバのアーノルド・ジェイコブスのソロを彼らの古巣シカゴ交響楽団のサポートで愉しめる趣向になっている。

またモーツァルトとハイドンの協奏曲では彼ら自身の手になるオリジナル・カデンツァというボーナス付だ。

そして最後に収録されたラヴェルの『ボレロ』はオーボエ・ダモーレからサクソフォンまでソロ楽器がオンパレードするシカゴの力量を示したデモンストレーション的なアルバムに仕上がっている。

欲を言えばバレンボイムの指揮する2曲はやや精彩を欠いている感が否めない。

デジパック使用の2枚組で、英語のライナー・ノーツには5人の首席奏者の略歴と曲目解説付。

一流どころのオーケストラは外部から優れた演奏家を迎えなくても、楽団のメンバーの中からソリストを立てて様々な楽器のための協奏曲を立派に演奏できるし、実際気取らないコンサートではしばしばこうした方法が採られている。

それが名門オーケストラの矜持でもあるだろう。アメリカの5大オーケストラの中でもシカゴ交響楽団は特にブラス・セクションが充実していることで群を抜いている。

また首席を占める彼らは殆んど伝説的とも言える名手で、しかもオーケストラという演奏基盤に強い情熱を持って在団キャリア数十年という超ベテラン団員も珍しくない。

一方楽団のレベル・アップにはメンバーの入団試験を厳しくしたり、容赦ない団員の交代を断行するだけでなく、如何に優れた指揮者と契約を交わして音楽監督に就任させるかということが欠かせない。

シカゴには戦後クーベリック、ライナー、マルティノン、ショルティ、バレンボイムそしてムーティがそれぞれ就任し、ショルティ時代には首席客演指揮者としてジュリーニやアバドを招聘している。

こうした経営上の辣腕ぶりも今日のシカゴの基礎を作っていると言えるだろう。

このアルバムでは特にジュリーニ指揮するブリテンの『テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード』がティアーの繊細な歌唱に、移り変わる心情や情景をあらゆるテクニックを駆使して映し出すクレヴェンジャーの音楽性が傑出している。

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classicalmusic at 00:14コメント(0)ブリテン | ジュリーニ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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