2019年06月10日

静かでひたむきな情熱、リチャード・タニクリフ満を持しての無伴奏


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



エイヴィソン・アンサンブル、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団、フレットワークなどでの活躍で知られる英国出身のベテラン中のベテラン、バロック・チェロ、ヴィオール奏者、リチャード・タニクリフによるバッハ。

ヨーロッパの古楽界では既に長いキャリアを積んだベテラン・チェロ奏者として高い評価を受けているリチャード・タニクリフが、満を持してバッハの『無伴奏チェロ組曲』を録音した。

第一印象は端正な演奏で野心的なところがなく、それでいて聴き手を引き込んでいく静かでひたむきな情熱が感じられる。

技術的にかなり困難な作品であるにも拘らず、その澄み切った音色と流麗さを失うことなく悠々と流れていく音楽には彼一流の品格と誠実さが良く表れている。

作品を深々と表現する安定した技量と堂々とした解釈、教会の残響を大きく拾った美しい録音などが聴きどころだ。

この演奏に使用されたバロック・チェロは1720年製作のオリジナル楽器で、第6番ニ長調のみはアンナー・ビルスマが既に試みたチェロ・ピッコロを使って、その機能性や表現力の幅広さと高音の美しさを改めて世に問うている。

ピッチはいわゆるスタンダード・バロック・ピッチのa'=415で、覇気は充分感じられるが張り詰めた緊張感よりもしみじみとした落ち着いた雰囲気を醸し出している。

リチャード・タニクリフは、女流トラヴェルソ奏者リーザ・ベズノシュークの夫であり、リーザの弟パブロ・ベズノシュークも英国古楽界を代表するバロック・ヴァイオリン奏者である。

彼も先頃バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』全曲を同じリン・レコーズ・レーベルからリリースしたばかりだ。

どちらもSACDとして鑑賞するに越したことはないが、ハイブリッド仕様なので互換機がなくても再生可能だ。

尚録音は2010年から翌11年にかけて行われ、通常CDでも音質は極めて良好。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:30コメント(0)バッハ  

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ