2019年10月06日

プレヴィン2度目のセッション、アメリカン・パワーを感じさせるガーシュウィン


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指揮者/ピアニスト、また作曲家としても活躍したクラシック界の重鎮、アンドレ・プレヴィン(1929-2019)。

若い頃にはMGMの音楽監督としてミュージカルの作曲/編曲/指揮に、またアメリカ・ウエストコーストではジャズ・ピアニストとして多大な人気を博していた。

ここに聴く、プレヴィン壮年期に手兵ピッツバーグ交響楽団と録音した粋で躍動感あふれるガーシュウィンの弾き振りは、まさに彼のお家芸といえるものだ。

アメリカ移民時代のパワフルな社会をイメージさせる演奏が秀逸で、ガーシュウィンの楽しさを満喫させてくれる。

ガーシュウィンの音楽には、自身名も無いユダヤ系の移民として自らの才能ひとつで幸運を掴んでいったしたたかさのようなものがある。

このCDに収められたプレヴィン(奇しくも彼自身ユダヤ系移民の1人だが)の弾き振りによるピッツバーグ交響楽団の演奏にはいくらか荒削りだが、どこか天真爛漫なパワーが漲っていて、それがかえってガーシュウィンのスピリットを効果的に伝えているように思う。

『ラプソディー・イン・ブルー』は当初ピアノとジャズ・バンドのために作曲されたが、この録音ではファーディ・グローフェの編曲によるフル・オーケストラ版が採用されている。

一方ピアノ協奏曲ヘ長調は『ラプソディー・イン・ブルー』が即興的で自由奔放な展開をするのに対して、遥かに手の込んだ書法で作曲されている。

第2楽章のトランペット・ソロによるタバコの煙に咽ぶような気だるいメロディーを充分に聴かせているのも印象的だ。

オーケストレーションはガーシュウィンのオリジナルだが、確かにモーリス・ラヴェルの影響があったに違いない。

1928年の3月8日に53歳を迎えたこのフランスの大作曲家の誕生祝賀パーティーがニューヨークで開かれた時、教えを請うたガーシュウィンに「二流のラヴェルより一流のガーシュウィンでいたまえ」と応じたラヴェルの逸話は伝説的に伝えられている。

ここに収録された3曲はいずれもプレヴィンにとっては2度目のセッションで、1984年録音の音質は極めて良好。

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classicalmusic at 11:55コメント(0)ガーシュウィン | プレヴィン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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