2019年07月17日

充実した室内楽アンサンブルの記録、ルービンシュタインのブラームス9枚組リイシュー盤


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ソニー・クラシカル・マスター初回限定生産廉価盤シリーズのひとつで、ルービンシュタインのブラームスが9枚のCDに収められている。

ただし2曲のピアノ協奏曲を含むソロ用の作品は最初の3枚のみで、残りの6枚は総て他の協演者とのアンサンブルになる。

ブラームスの大規模な管弦楽作品の数はそれほど多くないが、室内楽に関しては曲数もさることながら、その種類の豊富さと質の高さでも驚くほど充実している。

この内省的な作曲家が、それだけ精力を傾けて開拓した分野が室内楽だったとも言えるだろう。

ルービンシュタイン自身も全盛期の頃から積極的にアンサンブルに取り組んで、幸い多くの録音を残してくれた。

ここでは彼がリーダーシップをとった、しかし巧みな調和とバランスを保った秀演の数々を鑑賞できる。

いずれもステレオ録音だが、ピアノ協奏曲第1番はフリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団による1954年の収録で、一方第2番はヨゼフ・クリップス指揮、RCAビクターとの1958年の旧録音になる。

この頃、既に円熟期にあった巨匠のダイナミックで奔放とも言える演奏が聴きどころだ。

また晩年に採られたソロのための小品では、角のとれた淡々とした情緒の中にも、秘めた情熱が込み上げてくるような表現は彼の解釈のひとつの境地を感じさせずにはおかない。

尚ピアノ・ソナタは第3番ヘ短調のみを入れている。

このセットの後半は、シェリングとの3曲のヴァイオリン・ソナタ、ピアティゴルスキーとの2曲のチェロ・ソナタ、そしてシェリングにチェロのフルニエが加わった3曲のピアノ・トリオ、グァルネリ四重奏団のメンバーと組んだ3曲のピアノ・カルテット、更には同四重奏団のフル・メンバーによる作曲家唯一のピアノ・クインテットなど、室内楽の代表作が目白押しだ。

確かにルービンシュタインがクラリネットとのアンサンブルを残さなかったのは惜しまれるが、このボックス・セットは彼の充実した室内楽の記録として充分な価値を持っている。

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classicalmusic at 05:50コメント(0)ブラームス | ルービンシュタイン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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