2020年08月20日

バルトリ極めつきのオムニバス


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トップ・メゾとして20年以上に渡って圧倒的なキャリアを築いてきた名花バルトリ珠玉ののベスト盤。

モーツアルト、ヘンデル、ベッリーニとロッシーニなど、珠玉のベルカントから、各紙で高い評価を得ているヴィヴァルディまで、彼女がしばしば好んで取り上げる13曲のアリアがずらりと並んでいる。

『溜息』と題されたこの2枚組のCDセットは、特に今回のリリースのための新規録音ではなく、これまでにチェチリア・バルトリが録音してきた様々な音源からのオムニバスなので当然協演の伴奏者も異なっている。

しかし1990年代から2000年代に至る彼女の極めつきの歌唱が集められた、メゾ・ソプラノの醍醐味が堪能できる名曲アルバムなので、ファンは勿論初めて聴いてみようという方にも間違いなくお勧めできる。

彼女はロッシーニ歌いとしてデビューし、その後も18世紀の作品を中心に歌い続けている。

〈孤高の〉という表現はオペラ歌手にはあまり適切ではないのかもしれないが、やはり彼女にはこの言葉がふさわしい。

なかでもこのCDに収められている、知られざる名曲の発掘に貢献したことでも広く認められている。

ヴェルディを歌うような深く強靭な声ではないが、広い声域と敏捷なアジリタのテクニックを駆使した、目の覚めるような大胆で鮮やかな唱法は、既に前回のカストラートのためのアリア集でも披露している通りだ。

ここでは更に実際の舞台では歌うことのないソプラノ用のアリア、例えば『カスタ・ディーヴァ』やフォーレのレクイエム『ピエ・ジェズ』なども巧みにこなしている。

また2枚目のボーナスCDは、キャリアを始めた30代初期のバルトリの貴重な記録でもある。

とりわけフランクの『パニス・アンジェリクス』はかつて聴くことができなかったカンタービレの極致だ。

全曲1994年から2009年にかけての録音で、当セットはボーナスCD付のデラックス仕様2枚組だが、そのほかにシングル仕様、そして日本語対応の2枚組デラックス仕様限定盤も同時にリリースされている。

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classicalmusic at 17:38コメント(0)バルトリ | ロッシーニ 

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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