2019年11月22日

ペーター・ダム会心のロマン派ホルン協奏曲集アルバム


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シュターツカペレ・ドレスデンの首席ホルン奏者で、彼らと旧東ドイツ時代の典型的なピリオドを築き上げたのがペーター・ダムである。

この当時に聴くことのできるシュターツカペレ・ドレスデンの演奏は、ウィーン・フィル以上に感性に優しく心地よく響くサウンドを奏でていた。

このサウンドの要となっているのがペーター・ダムが奏するホルンで、金管楽器でありながら木管楽器・弦楽器をも融合する唯一無比の音と言えた。

この時代の東独の管楽器奏者としては異例のインターナショナルなソリスト活動を続け、その多くが幸いレコーディングによって残されている。

ダムはまたバロックから現代に至る広いレパートリーを持っていたが、彼の音楽性に裏付けられた柔らかい音色とホルンのあらゆるテクニックがフルに発揮され、この楽器の魅力を余すところなく披露しているのはロマン派以降の作品だろう。

2017年になって本家ベルリン・クラシックスがまとめた彼の6枚組ボックス・セットの選曲からは漏れているのが残念だ。

ダムは引退するまでに殆んどの録音をドイツ・シャルプラッテンに行っていて、そのうちソロ・アルバム2枚ほどが新規のリマスタリングによる日本盤でリリースされた。

当盤は2015年にキングから廉価盤化されているもののリマスタリング盤ではないようだ。

音質にやや雑身が感じられるのでリニューアルを期待したい。

このアルバムはダムの類い稀な演奏テクニックが縦横無尽に披露されていて、ペダルトーンから超高音に至る音域を恐るべき容易さで吹いている。

ヴェーバーの小協奏曲後半のポロネーズに入る前のカデンツァでは短いながらユーモラスなニ声部の重音奏法を聴くことができる。

一声部は勿論ホルンの音で、他の声部はダム自身の声だ。

シューマン以外は単一楽章の簡潔な作品だが、ヴェーバーは常に劇場的な効果を狙っていて豪快だし、ロルツィングではホルンの特性を活かした華麗なテクニックが繰り広げられる。

最後のシューマンの4本のホルンのためのコンツェルトシュテュックにはダムが第1ホルンを吹いた2種類の音源があって、ここでは他の曲目と同様ジークフリート・クルツ指揮によるシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏を収めている。

尚同曲のフランツ・コンヴィチュニー、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスとの協演は6枚組の方に収録されている。

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classicalmusic at 12:40コメント(0)ペーター・ダム | ウェーバー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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