2019年09月23日

人気・実力を兼ね備えた俊英指揮者フルシャのコダーイ及びバルトーク、ハイブリッドSACD盤


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チェコの指揮者ヤクブ・フルシャは現在バンベルク交響楽団の音楽監督として、客演でもインターナショナルな幅広い演奏活動を展開している。

フルシャは1981年チェコに生まれ。

プラハ芸術アカデミーにて故ビエロフラーヴェクに学び、2004年の卒業以来、チェコの主なオーケストラでのデビューを皮きりにライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロッテルダム・フィル、バーミンガム市響、クリーヴランド管などに客演。

プラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、東京都交響楽団のプリンシパル・ゲスト・コンダクターとなり現在はバンベルク交響楽団の首席指揮者としても注目されている。

彼は個性で聴かせるタイプではなく、あくまでもオーソドックスで折り目正しいスタイルを崩さず、作品の音楽性とその表現力の充実で勝負する。

だから彼に奇抜な解釈を期待することはできないが、先ずオーケストラの正確な音程のとり方にそうした哲学が表れている。

アンサンブルでのハーモニーや総奏の時にはヴィブラートを避けるために、サウンドが純正調の力強さで響いてくる。

それはこのディスクに収録されたコダーイとバルトークの管弦楽のための協奏曲には非常に効果的だ。

また音楽作りが几帳面だが神経質にならないのは、ここぞという時には思い切って歌わせるカンタービレがあるからだろう。

ベルリン放送交響楽団との演奏は地に足の着いた逞しい演奏だが、野卑にならない品の良さがある。

コダーイの作品はシカゴ交響楽団からの委嘱で、バルトークの方は同郷のヴァイオリニスト、シゲティがバルトークの悪化する病状に由来する精神的窮状を救うために、指揮者クーセヴィツキーに依頼した曲で、奇しくも2曲ともアメリカのオーケストラのために書かれている。

彼らはどちらもハンガリーの民族音楽の研究者だが、これらの作品は普遍的な傾向が強く、フルシャによるオーケストラル・ワークとしての充実した音楽性を堪能することができるし、ベルリン放送交響楽団も隙のないアンサンブルで良く呼応している。

バルトークでは終楽章のフーガからブラスの咆哮に至るまでが精緻に再現され、迫力だけで言えば他の指揮者に譲るとしても音楽性は俄然冴えている。

フルシャは近年どのオーケストラともセッション録音する時にはハイブリッドSACD盤でのリリースを前提にしている。

それは彼の演奏が微に入り細に亘り鮮明な音質で聴かれる時、その真価が発揮されることを自覚しているからだろう。

2017年6月にベルリン放送局グローサー・ゼンデザールにて収録。

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classicalmusic at 12:03コメント(0)バルトーク  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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