2019年09月26日

フルシャ、プラハ・フィルとのお国物、ただしSACD化の音質は及第点止まり


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ペンタトーンからリリースされた2枚のハイブリッドSACDのうちの1枚で、ヤクブ・フルシャがプラハ・フィルハーモニーを指揮したドヴォルザークの『交響的変奏曲』と『スラヴ奇想曲』全3曲をカップリングしたディスクになる。

ちなみにもう1枚は既にご紹介したベルリン放送交響楽団とのコダーイ及びバルトークの管弦楽のための協奏曲だ。

ここでの4曲はドヴォルザークの作品としては、演奏効果を上げるのが難しい玄人受けする曲で、彼の交響曲やスラヴ舞曲集に比べればコンサートでもそれほど頻繁には採り上げられない。

フルシャは敢えて民族的なエレメントをことさら強調することなく曲趣を誠実に再現して、作曲家のオーケストレーションの腕前を明らかにしている。

勿論彼らのお国物だけにリラックスした雰囲気の中に、抒情に溢れた表現と自国の作品に対する自負が感じられる。

それゆえじっくり鑑賞したい方には洗練された味わい深い演奏だが、よりメリハリを効かせた曲想を求める人にはもの足りなく感じられるかも知れない。

2015年にプラハで収録されたセッション録音なのだが、このディスクの弱点はSACD化の効果が今ひとつというところにある。

会場の残響は豊かで奥行きもあり、パーカッションの高音やフルートなどは伸びが良く、レギュラー・フォーマットのCDより精緻に再生される。

ただ楽器ごとの分離状態やオーケストラ全体の響きが思っていたよりも平凡に聞こえる。

これはバランス・エンジニアの音楽的ポリシーにもかなり影響されるので一概に決め付けることはできない。

少なくともフルシャのこれまでのレコーディングにみられる音質の傾向からするとやや精彩を欠いているようで、個人的にはコダーイ、バルトーク盤の方が採音に関しては成功していると思う。

彼は目下バンベルク交響楽団とのブラームス、ドヴォルザーク交響曲集をチューダーに録音し始めたので、音質ではそちらのシリーズに期待したい。

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classicalmusic at 12:37コメント(0)ドヴォルザーク  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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