2019年11月12日

新ウィーン楽派の軌跡、ドレスデンのシノーポリ


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シュターツカペレ・ドレスデンの常任指揮者だった頃のシノーポリは、新ウィーン楽派の3人の作曲家の作品を集中してレコーディングした。

それらは単独でもセット物でも既に全曲リリースされているが、今回EMIのバジェット・ボックス・シリーズでのリイシューで全8枚が纏められて復活した。

イタリア人の指揮者としては珍しい企画だが、ヴェネツィア生まれの彼はウィーンで音楽家としての研鑽を積んだ人でもある。

また医師としてもこの時代のウィーンの精神医学的解釈と楽理との整合性の実証を試みた独自の音楽語法が興味深い。

54歳という指揮者としては道半ばで早世したシノーポリの功績を顧みるのに相応しい曲集だ。

シェーンベルクとその直系ベルク、ヴェーベルンの作品は一見革新的音楽理論を振りかざした難解な曲に見えて、初期の頃は共通して後期ロマン派の残照とでも言うべき、世紀末的な喘ぐようなカンタービレを残している。

それはシノーポリの持つラテン的な感性とは決して無関係ではなく、新ウィーン楽派の軌跡を辿る上でも無視できない作品群と言えるだろう。

勿論3人の作曲家が開拓した楽理とシノーポリの音楽的発想を理解するに越したことはないが、はっきり言って筆者には精神医学的解釈などはさっぱり解らない。

だが実際響いてくる鮮烈なサウンドにはそれを補うだけの魅力があることも確かだ。

シュターツカペレ・ドレスデンもゼンパーオーパーのオーケストラ・ピットに入る楽団だけに、アンサンブルの巧さだけではなく、融通の利く柔軟性が効した作品群を生き生きと再現している。

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classicalmusic at 13:34コメント(0)シノーポリ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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