2019年10月30日

同音源では現在聴くことのできる最良の音質、ヨッフムの『カルミナ・ブラーナ』


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合唱と独唱、大規模オーケストラによるダイナミックな躍動感と生命力の噴出が衝撃的なオルフの人気曲『カルミナ・ブラーナ』。

オーケストラにソロと混声合唱が加わる大編成の作品の音像を精緻に採音し、またそれをオーディオとして忠実に再生することは容易ではない。

ヨッフム、ベルリン・ドイツ・オペラによる❲カルミナ・ブラーナ❳は1967年の古い録音なので、高音質盤用にリマスタリングするには確かにある程度限界があるのは否めない。

ただこれ迄にリリースされたさまざまなメディアの中では、このSACDバージョンが最も優れた音質であることは間違いないだろう。

少なくともSHM-CD盤よりも更にディティールの再生がきめ細かく、終楽章クライマックスの総奏でも分離状態が良好に保たれている。

また伸びの良い高音だけでなく、銅鑼やグランカッサの響きにも一層の深みと迫力が感じられる。

声楽でも第23曲❲ドルチッシマ❳でのヤノヴィッツの最高音d'''を聴かせるメロディーにも瑞々しさが加わっている。

演奏は言わずもがな指揮者オイゲン・ヨッフム以下ソリスト、コーラス、オーケストラを総てドイツ勢で固めた稀代の名演。

この曲を初録音し、ポピュラリティを得るのに貢献したヨッフムによる再録音であり、作曲者オルフが監修した録音としても名高い決定盤だ。

ヨッフムの指揮の下に非常に几帳面な音楽創りがなされていながら、結果的にはこの曲が持つ神秘的な静寂と、大地の底から湧き上がる叫び声のような奔放で、しかも驚異的な音響効果の双方を表現することに成功している。

ソリスト陣ではフィッシャー=ディースカウの秀でた性格創り、ヤノヴィッツの清楚、シュトルツェの風刺がこの作品を生命力に溢れた多彩な人間劇に仕上げていて、中世の絢爛たる絵巻物といった趣きがある。

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classicalmusic at 12:56コメント(0)オルフ | ヨッフム 

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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