2020年09月20日

ウラニア・レコードからの廉価盤、コンドラシンのチャイコフスキー演奏集


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イタリア・ウラニアからのリニューアルされた廉価盤で、キリル・コンドラシンの演奏集が2セットほどリリースされている。

こちらはチャイコフスキー作品集で、音源は既に知られたものだがリマスタリングによって比較的聴きやすい音質で再生される。

ダニル・シャフランがチェロを弾く『ロココ風の主題によるチェロと管弦楽のための変奏曲』のみが1949年のモスクワ・ライヴで、資料的には貴重だが音質はお世辞にも良いとは言えない。

交響曲第6番『悲愴』及び幻想的序曲『ロメオとジュリエット』は1965年のセッションで、この2曲はコンドラシンによって鍛え上げられた手兵モスクワ・フィルの力量を堪能できる演奏だ。

『悲愴』は、冒頭の第1主題から早くも只ならない緊迫感を漂わせ、展開部では一転して壮絶な表現を聴かせる第1楽章、「慟哭」というほかない、まさに絞りだすような痛切さが凄い第4楽章と、両端楽章がとにかく強烈。

全体を覆う、何かに追われているような緊迫感はコンドラシンならではものだ。

ここに示されたスケールの大きさには全くこけおどしののない緊張感の持続が感じられる。

これは、ショスタコーヴィチの交響曲全集と並ぶ、亡命前の彼の最も優れたサンプルである筈だ。

『ロメオとジュリエット』も、本場のロシア流儀の演奏に西欧風のインターナショナルな味付けを加味した豪演だ。

2枚目はレオニード・コーガンをソロに迎えたヴァイオリンと管弦楽のための『憂鬱なセレナード』が聴きどころだろう。

1959年の録音ながら歴としたステレオ音源で、コンドラシン、フィルハーモニアのサポートで、甘美とは言えないがコーガン一流の硬派なロマンティシズムが怜悧な美しさを醸し出している。

最後に収録された管弦楽のための組曲ト長調は、同じくフィルハーモニアとの同年の録音だが、何故かモノラルで音質もかなり劣っている。

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classicalmusic at 17:25コメント(0)チャイコフスキー | コンドラシン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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