2020年02月23日
他の追随を許さないオリジナリティー、ローカル色豊かなお家芸、第一級の演奏家によるチェコのセレナード集
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チェコ・スプラフォンからは数種類のお国物のアルバムがリリースされている。
いずれも第一級のチェコの演奏家が参加していて単なる郷土の祭典に終わらない奥深さがある。
第1曲目から弦楽合奏の美しさに耳を奪われる。
弦の王国と言われるだけあって、チェコは歴史的にも多くの優れた弦楽器奏者を輩出している。
彼らが培ってきた伝統的な奏法とその秘訣に裏付けられた演奏であることが納得できる。
このディスクではソロ・パートでもヴァイオリンのフデチェクやカニュカがその美音を披露するだけでない。
他の追随を許さないオリジナリティーに満ちた解釈でローカル色豊かなお家芸を味わうことができるのは、音楽を鑑賞する上でのひとつの醍醐味に違いない。
演奏者それぞれが熱烈な愛国心を持っていることは疑いない。
それが決して偏狭なナショナリズムに陥らない、高踏的な普遍性を目指しているのは、やはり彼らがインターナショナルな感性に磨きをかけることも怠らないからだろう。
セレナードに関する16曲を集めているので、多くは作品の一部をピックアップした万人向けの編集になる。
全曲を聴きたい場合はスプラフォンがここに収録された大概のレパートリーをカバーしているので、サンプラーとしても役立つだろう。
もう1枚の『チェコ珠玉の小品集』とともにお薦めしたい。
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