2022年08月07日

👏現在では忘れ去られてしまった作曲家の興味深い作品を発掘して録音している👉イル・ガルデッリーノによるファッシュの協奏曲集


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ベルギーのブリュージュで結成されたイル・ガルデッリーノは、今や老舗とも言えるネーデルランド系を代表するピリオド楽器使用の古楽アンサンブルだ。

指揮者を置かないだけにメンバーの自発的な演奏と協調性に優れている。

彼らは現在では忘れ去られてしまった作曲家の興味深い作品を発掘して録音している。

本盤はヨハン・フリードリッヒ・ファッシュの没後250年に当たる2008年にリリースされた協奏曲集の第1集になる。

ドレスデン及びダルムシュタットの図書館から発見された2曲のソロ協奏曲と4曲の複数の楽器のための協奏曲を収録している。

ちなみに第2集の方は同じアクサン・レーベルから同メンバーによる6曲の合奏協奏曲集がリリースされている。

さすがに音場の広がりや高音部の広がりに無理がなく、それぞれの楽器の音色も磨きをかけたように瑞々しい。

特に複数の楽器が交錯する曲ではこうした鮮明な音質が効果を発揮していて、トラヴェルソやバロック・オーボエなどのピリオド楽器特有の木質系の微妙な感触も良く再現されている。

ファッシュは大バッハとほぼ同じ時代の作曲家で、バッハ自身も彼のスコアを写譜したようだが、彼の音楽は対位法に凝った作法ではなく、より和声的でシンプルな音楽が特徴的だ。

楽章構成もヴィヴァルディ風の急、緩、急の三楽章から成り立っているが、やはり荘重なドイツ音楽の趣があり、どちらかというとテレマンの延長線上にあった作曲家のように思える。

確かにこの曲集を聴く限りではバッハやテレマンに感じられる独創性には欠けているが、むしろ宮廷での洗練された屈託のない娯楽のための音楽として、当時もてはやされたことが想像される。

尚通奏低音にはハーグで学位を取ったイスラエルのチェンバリスト、シャレフ・アデルが参加している。

演奏ピッチはa'=415Hzのスタンダード・バロック・ピッチ。

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classicalmusic at 09:48コメント(0)音楽史  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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