2019年12月28日

ピリオド楽器による唯一のモ−ツァルト・クラリネット作品集


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交響曲にクラリネットが加わるようになったのがまさにモ−ツァルトの時代で、彼の友人でもありクラリネットの名手だったアントン・シュタ−ドラ−を想定してモ−ツァルトは多くの作品を遺した。

それらは現在ではモダン・クラリネットで演奏する習慣がすっかり定着しているが、モ−ツァルト時代に使われていたのは当然現代のそれではない。

形態はバセットホ−ンのボックス写真で明らかなようにかなり異なっていたし、また音色の違いも聴きとることができる。

しかしいわゆるピリオド楽器によるこうしたレパートリーの再現はごく限られていて、売れ筋とも言えないので鑑賞のための選択肢も少ないのが現状だ。

5枚のCDには現在に伝えられているモ−ツァルトのクラリネットのための全作品及び編曲物が網羅されている。

古楽器奏者ジャン=クロ−ド・ヴェイヤンはこの楽器のスペシャリストであるだけでなく、楽器の性質を知り尽くした巧みな表現力で、モ−ツァルトがイメージしたであろう高度な音楽性を導き出すことに成功している。

モ−ツァルトのクラリネットのための代表作と言えば、3枚めにカップリングされているクラリネット五重奏曲イ長調と同協奏曲イ長調だ。

ヴェイヤンは当時の楽器の欠点を補いながら、その機能を最高度に発揮させて、この2曲のシンプルで整然した形式の中にモ−ツァルトの典型的な芸術性と溢れんばかりの嬉遊性を表現している。

尚現代の分厚いオ−ケストラのサウンドに慣れた耳にはアンサンブルの響きが薄く、物足りなく感じられるかもしれない。

だがそれでもピリオド楽器による貴重なサンプルという意味では一聴の価値があるだろう。

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classicalmusic at 13:21コメント(0)モーツァルト  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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