2020年01月11日

多岐にわたって高度の能力を発揮し、一流を極めるとてつもない資質をもったバレンボイム


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かつてのルネサンス時代におけるレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどを思い出すまでもなく、世の中には、常人の想像をはるかに超えた多彩な能力の持ち主というものがいる。

もちろん現代のように各分野の専門化が先鋭化し、それぞれの領域を極めるために多大な時間とエネルギーを要求される時代にあっては、ルネサンス時代のように一人の人間が、音楽も美術も工学も医学もといった具合に、多分野にわたって抜きんでた能力を発揮することは難しくなったが、例えば音楽という領域だけに限ってみると、そこで多彩な能力を発揮する人をたまに見かけることがある。

もちろん音楽を勉強するうえで、ピアノや作曲理論というものは、どのような人でもクリアしなければならない関門のようなものなので、誰もが当たり前であると思われるかもしれない。

しかし一応できるのと、一流として人の前に立つことができるのとでは全く意味が異なる。

多彩で様々にこなしはするけれど、Aは一流、しかしBは二流という人が多いのが実際の所なのだ。

ところがふたまた以上をかけている人で、たまにどちらが本業かわからないほど多岐にわたって高度な能力を発揮する人がいる。

ダニエル・バレンボイムこそ、まさにその筆頭にあげられるべき音楽家ということになろう。

指揮者としての彼はベルリン国立歌劇場総監督就任後は、そのレパートリーを確実に増やしており、ドイツ=オーストリア系のレパートリーにおいては今や筆頭にあげるべき存在になっている。

こういう活躍を展開すれば、もともとはピアニストであったとしても、その活動はごく制限されるか、撤退するのが普通である。

ところが彼は、指揮者としての仕事が膨大なものになったからといって、若いときから注目されていたピアニストとしての活躍も決してないがしろにしていない稀有な存在なのである。

そういえば、そんな存在は過去にも現在にも少なからずいると言われるかもしれない。

確かにセルもショルティもバーンスタインもピアノは一流だったし、現在でもチョンやレヴァインがいる。

しかし彼らはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を録音できるほど、ピアニストとしての自立した立場を持っていたわけではない。

たまに聴衆の前でピアノ協奏曲を演奏したり、室内楽ピアニストとして腕を披露することはあったが、あくまでそれは指揮活動の傍らにおかれた存在でしかなかった。

唯一アシュケナージがピアノ、指揮の両面においてバレンボイムに近い活躍を展開しているが、逆に彼の場合は指揮の領域ではまだまだバレンボイムの域に達しているわけではない。

バレンボイムは今や驚くほかはないレパートリーの広さを誇っているが、いずれにしても非常に高い水準にあり、どれを聴いてもまず期待を裏切られることはない。

まさにとてつもない資質をもった演奏家ということができるだろう。

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classicalmusic at 12:57コメント(0)バレンボイム  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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