2020年03月06日

ヴィエンナ・スクール、伝統的音楽性(2)


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昨年ウェストミンスター・レコードからの名盤が30枚ほどUHQCD化された。

こちらはクラリネットのウラッハとファゴットのエールベルガーがモ−ツァルトの協奏曲をアルトゥーロ・ロジンスキー指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のサポートで録音した音源で、音質はまずまずの仕上がりといったところだ。

どちらも1954年のモノラル録音だが、両者のソロ楽器とオーケストラのバランスや音色は良好に採音されている。

同シリーズのクラリネット五重奏曲集よりも若干グレードアップが感知できるので、当時のレコーディング技術も日進月歩だったことが想像される。

ウラッハの全集盤が英スクリベンダムからも11枚組でリリースされているが、オリジナルLP盤は別格として、これまでにCD化されたディスクの中ではこのUHQCDが最も音質恵まれている。

ウラッハもエールベルガ−も当時のウィーン・フィルの首席奏者で、彼らの奏法や音色がオ−ケストラのカラ−を決定していたと言っても過言ではないだろう。

2人にとって共通しているのは楽器に無理を強いず、むしろ特性を極力活かしながら自然に歌わせる奏法を基本にしていることだ。

鋭いスタッカートを避けながら創り上げていくメロディーラインは艶やかで特有の品性が醸し出される。

また彼らはそれぞれがアンサンブルに所属していたので、他の奏者と合わせることにも職人的な腕を持っていた。

ウィーン・フィルのメンバーは現代でこそグロ−バル化が進んで、オーケストラならではの特徴も失われつつある。

この時代は戦後の混乱期であったにも拘らず、彼らの音楽的趣味が縦横に発揮されていた全盛期で、更に次世代のヨーロッパを代表する楽団の黄金期に引き継がれることになる。

かなり頑固なポリシーを持っていたオ−ケストラで、団員はウィーンで勉強した奏者に限られ、女人禁制というのが当初の入団資格だったようだ。

楽器は現在でも拘り続けているウィンナー・ホルンやオーボエが、その音色の特徴になっているのは周知の通りだ。

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classicalmusic at 17:37コメント(0)モーツァルト  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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