2020年03月13日

幻のピアニスト時代、プラハでのリヒテル、バッハ、プロコフィエフ、チャイコフスキー協奏曲録音


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リヒテルが狎沼Ν瓩砲茲Δ笋その実体をあらわし始めたのが1959年。

それまでは幻のピアニストとして封印されていた。

しかし今日では、その犖犬離團▲縫好鉢畛代が録音演奏によって次々と復元されている。

本盤もそのひとつで、リヒテルが初めてプラハを訪れた際(1954年)に収録されたものである。

当時リヒテルは39歳、この頃の彼の演奏には、何か肩で風切る壮快さがある。

一音一音の音質の端麗さは言うまでもないが、一気呵成に最後までもっていく表現力は尋常ではない。

身を切るようなバッハの美演、プロコフィエフでの精悍なピアニズム、そしてチャイコフスキーの奔放さ!

まさに極上のリヒテルがここにある。

リヒテルは生涯にプロコフィエフのピアノ協奏曲を少なくとも2曲録音している。

第5番はマゼ−ル、ロンドン交響楽団によるステレオ盤がEMIから、そしてこのディスクに収録されている第1番はカレル・アンチェル指揮、プラハ交響楽団盤で、チェコ・スプラフォンに入れたセッションになる。

1954年のモノラル録音ながら幸い音質は良好だ。

リヒテルの研ぎ澄まされた感性が火を吹く後半の超絶技巧のコ−ダに向かって準備される、内省的な神秘性が短い曲中で好対照をなしている。

この作品は単一楽章で演奏時間も17分ほどだが、ここで特筆すべきはアンチェルのサポートで、プロコフィエフの時に神経質とも言えるオ−ケストレ−ションを怜悧に処理し、プラハ交響楽団を完全に手中に収めた絶妙なサウンドが聴きどころだろう。

同時代の作品を進んでレパートリーに採り入れいてた彼の面目躍如の演奏と言える。

しかしこうした解釈はカップリングされたチェコ・フィルとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番にも同様で、アンチェルの指揮には聴き古された名曲においても、決してありきたりではない斬新な響きが常に聞こえてくる。

それは協奏曲のような指揮者が前面に出ない曲種にも共通していて、そこに彼の非凡な音楽性と強い情熱が感じられる。

カップリングは前述のチャイコフスキー及びバッハのチェンバロ協奏曲第1番ニ短調で、バッハのみは指揮者がヴァーツラフ・ターリヒに替わっている。

バッハはリヒテルが生涯採り上げた作曲家の一人だが、晩年にニ長調とト短調の2曲の協奏曲をバシュメットの指揮でテルデックに遺している。

ターリヒも既に古い時代の解釈を捨て去って、普遍的で筋の通った新時代のバッハの美学を顕現させているのは流石だ。

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classicalmusic at 12:31コメント(0)リヒテル | アンチェル 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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