2020年09月15日

英レジスからオイストラフの幅広い芸術性を堪能できる選集


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アート・オヴ・ダヴィッド・オイストラフと題された3集からなるレジス盤のひとつになる。

版権の切れた音源をレーベル如何に関わらずカップリングしているのがいくらか寄せ集め的だが、オイストラフの幅広い芸術性を堪能できる1枚としてお薦めしたい。

オーマンディ、フィラデルフィアとのシベリウスに関しては、本家RCAからチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と共にリマスター盤がリリースされている名盤で、是非とも鑑賞したい作品だ。

オイストラフはシベリウスをいくつもの録音を残しているが、冷戦時代の1959年、米ソの芸術家交流で渡米した折りにオーマンディ、フィラデルフィアとの共演で録音されたこの演奏は、とりわけ完成度の高い名演と言えるだろう。

細部に至るまで表現を丁寧に彫琢しながら、全体の骨格をしっかりと固め、完璧な技巧でもって実に密度の高い演奏に仕上げられている。

まさに圧倒的な技巧でもってこの作品の奥深い幻想性を引き出した演奏だ。

このシベリウスにおけるオーマンディの奥行きのある指揮ぶりも見事で、その豊かな表現が独奏をさらに引き立てている。

ややヒスノイズが混入しているが歴としたステレオ録音で、音質自体も比較的良好だ。

べートーヴェンの2曲のロマンスはグラモフォンの箱物オイストラフ・エディションに組み込まれている。

当ディスクの中では音質に最も優れていて、巨匠のアンコール用小品としても深みのある、また恰幅のいい表現が興味深い。

曲中最もレアな音源はシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番で、モノラル録音ながら明瞭なサウンドが再生される。

この作品はグラモフォンやワーナーの全集にも含まれていないもので、スクリャービンに一脈通じるような神秘的な緊張感が全曲を貫いている。

単一楽章だが第2部には無伴奏のカデンツァが付けられている。

大編成のオーケストラを精緻に、しかしまたダイナミックに指揮するのはザンデルリングで、彼のレニングラード時代の録音だ。

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classicalmusic at 18:44コメント(0)オイストラフ  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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