2020年05月18日

興味深いイタリア四重奏団早期レコーディング集


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『アマデウス』はミラノに本拠を置くイタリアの月刊クラシック雑誌で、1989年創刊以来さまざまな企画を組んでCDと共に出版しているが、興味深いオリジナル企画のCDも単独で配布している。

そのひとつがイタリア四重奏団早期レコーディング集で、1946年から52年までのモノラル録音が7枚のCDに纏められている。

写真を見るとオリジナル・デザインのジャケットのように見えるが、実際にはデザインのないシンプルな紙ジャケットがカートン・ボックスに収納されている。

ライナー・ノーツは伊、英語による同四重奏団の歴史やエピソードと共に、CD1枚ごとの解説と貴重なスナップ写真を掲載した65ページに及ぶ流石に充実した編集だ。

リマスタリングはいずれも良好で、破綻のない時代相応以上の音質が再生される。

最も古い1946年のテレフンケン音源には、彼らが全活動期間中絶えることなく採り上げたレパートリーのひとつ、ドビュッシーの弦楽四重奏曲ト短調の第1回目の録音が収録されている。

この作品は1954年のボルツァーノにおけるブゾーニ・フェスティヴァルでも演奏された。

その時の出演者の1人だった当時12歳のマウリツィオ・ポリーニを驚かせたことが後年のインタビューで語られている。

ポリーニがこれまで共演した唯一のアンサンブルが、イタリア四重奏団とのブラームスのピアノ五重奏曲なので、彼らの演奏が如何に鮮烈だったか想像に難くない。

ドビュッシーの同曲はラヴェルの弦楽四重奏曲ヘ長調とのカップリングで1967年のフィリップスへのステレオ録音も遺されている。

戦後逸早くゲルマン系の作曲家の作品を採り上げたのもイタリアでは稀なことだった。

後の彼らのコンサートでのプログラムの中心になるベートーヴェン、モーツァルト及びシューベルトは既にこの頃から開拓されていたことが理解できる。

また1951年にはザルツブルク音楽祭にも招かれて、フルトヴェングラーからも薫陶を受け、その後のイタリア四重奏団のインターナショナルな活動の足掛かりになっている。

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classicalmusic at 00:01コメント(0)イタリアSQ  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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