2020年05月26日

聴きどころ満載、ケンペ、バンベルク交響楽団のオイロディスク音源を纏めた2枚


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ルドルフ・ケンペは同世代の指揮者カイルベルトが首席だった当時のバンベルク交響楽団に客演してオペラやオーケストラル・ワークの録音を精力的に行っているが、このうちオイロディスク音源総てを2枚のCDに纏めたものが当セットになる。

この演奏集はバンベルク交響楽団の力量が既にインターナショナルな水準に達していたことの証左の記録でもあり、またオイロディスクの録音も鮮明で拡がりのある音場を再現している。

録音会場はまだ彼らの本拠地コンツェルトハレがなかった時代なので、バンベルクのドメニコ派修道院附属のクルトゥーア・ラウムが使われている。

広い音響空間でオーケストラがその能力を自在に発揮できるような開放感があって、こうしたセッションには適している。

尚この2枚はタワー・レコードからSACD盤で、またブラームスの作品のみで日本コロムビアからはUHQCDでリニューアルされた。

いずれの作品においてもケンペ特有のドイツ的な律儀さに加えて流麗な歌心と人間的なぬくもりを反映させた演奏が素晴らしい。

ブラームスの第2番では牧歌的な曲想をバンベルクのそれほど華やかでないオーケストラの音色がかえって引き立てているし、誇張のないブラス・セクションの咆哮も効果的だ。

意外だったのはビゼーの組曲『アルルの女』で、サクソフォーンやフルート・ソロを巧みに歌わせる裁量と背景を醸し出す全体のバランス感覚が極めて美しい。

この曲はクリュイタンス、パリ音楽院のいかにも南仏らしい光彩に満たされた演奏が印象深い。

パリ音楽院は一癖も二癖もあるメンバーがソロでスタンド・プレイすることを手ぐすね引いて待っているようなところがあった。

アンサンブルとしてはそれほど統一がとれていないし、クリュイタンス自身もそれを大目にみているふしがある。

その点ケンペの統率は流石に精緻で、リズムやテンポ感を揺るがしにすることなく整然と纏めている。

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classicalmusic at 12:13コメント(0)ケンペ  

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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