2020年09月06日

ヨッフム再録音のブルックナー交響曲全集リニューアル盤


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オイゲン・ヨッフムは1958年から67年にかけて第1回目のブルックナー交響曲全集をベルリン・フィル及びバイエルン放送交響楽団と共に完成させた。

そして彼が73歳になった時、当時はまだ旧東ドイツのオーケストラだったシュターツカペレ・ドレスデンを振って全曲再録音を行った。

完成にはほぼ5年間を要したがヨッフム晩年の真摯なスタイルと相俟って、比較的自由に解き放たれたテンポ感と時として強烈なサウンド造りがシュターツカペレ・ドレスデン特有の響きを最大限に引き出している。

彼らの持ち味は派手さを嫌ったかのような音色と、頑固とも言えるアンサンブルの集中力に良く表れている。

また特に『ロマンティック』以降では主席ホルン奏者だったペーター・ダムの存在感が決定的に反映されているのも興味深い。

ちなみにヨッフムは同交響曲選集をコンセルトヘボウとのライヴでも録音している。

第5番はフィリップスから、第4番から第8番までの5曲はターラ・レーベルからそれぞれリリースされている。

録音会場はドレスデン郊外のルカ教会で、大戦末期のドレスデン無差別爆撃で大破したが戦後レコーディング・スタジオとして大修復され、現在でも彼らの練習及び録音会場になっている。

ドレスデンには近年オーケストラル・ワーク専用のモダンなコンサート・ホールが完成したが、こちらは主にドレスデン・フィルの本拠地として使われているようだ。

しかし天井の高い豊かな音響空間を持つルカ教会は、これでもかと分厚く音が構築されていくようなブルックナーの作品には濁りのない豊饒なサウンドを提供してくれる。

このセットでの音質も当時のEMIの録音としては上出来だろう。

新規のリマスタリングを期待していたが、バジェット盤の宿命で、前回のリマスタリングと焼き直しのライナーノーツだったのが残念だ。

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classicalmusic at 12:07コメント(0)ブルックナー | ヨッフム 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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