2020年12月16日

ロシアの伝説的ピアニスト、ヴラディーミル・ソフロニツキーの全貌を伝える34枚組BOX


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



かなり以前の話になるが、ソ連邦の崩壊による西側資本のロシアへの参入により、旧メロディア系の音源が様々な経路を通じて紹介されることになった。

そのためこの度スクリベンダム・レーベルからソフロニツキーのCDが34枚組で発売されることになった。

かつてあれだけ必死になって探しても入手できなかったのがまるで嘘のようだ。

彼のレパートリーは広く、1938〜9年のシーズンには、全12回に及ぶブクステフーデからショスタコーヴィチまでの作品を取り上げたコンサートを行なったという。

やはりなんといってもその中ではスクリャービンが注目される。

1920年、彼はこの作曲家の没後5年記念コンサートでその作品を演奏、さらにピアノ協奏曲を取り上げ、1922年にはニコライ・マルコ指揮による《プロメテウス》の演奏でソリストを務めるなど、積極的に世に広めた。

その後スクリャービンの娘と結婚、名実ともにこの作曲家の第一人者として知られるようになった。

ソナタ7曲(第2、3、4、5、8,9,10番)、練習曲集作品8、前奏曲集作品11などをはじめ、この作曲家に関心のある方にとってはその全録音が必携のものであろう。

とりわけ第2番の第2楽章の〈海の神秘〉の表現など絶品だ。

その他に、彼の経歴の中で注目したいのが、1928〜30にかけてフランスに滞在、革命によって亡命していたプロコフィエフやメトネルと知り合いになり、また同時にプーランクなど、当時の最新のフランス音楽にも接している点であろう。

また1949年のショパン没後100周年の記念年には五夜にわたるコンサートを、1953年のシューベルト没後125周年には記念リサイタルを行なっている。

このようにソ連の音楽シーンで常に脚光を浴びていた彼のリサイタルは録音として記録され続け、CDにして34枚分に達した。

それらの録音にとってもロシアの民主化は本当に大きな出来事だったのだ。

ソフロニツキーの芸術は、たとえばショパンのスケルツォ第1番の暴力的表現における緊張と弛緩の対比の妙、シューベルトの即興曲作品90の3の思わせぶりな表情など、個性的表現に満ちている。

その中で筆者が最も心惹かれるのはプロコフィエフの《十の小品》作品12(抜粋)で、なんとも軽妙洒脱な演奏だ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 01:03コメント(0)ショパン | プロコフィエフ 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ