2022年06月10日

パッショネイトなドビュッシー💖イタリア弦楽四重奏団のインターナショナルな活動の足掛かりになった初期の録音集♬


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この2枚組のセットにはイタリア弦楽四重奏団が1949年から54年までにミラノで録音した古い音源からリストレーションされた5曲のレパートリーが収録されている。

曲目はシューベルトの弦楽四重奏曲変ロ長調D112、同イ短調D804『ロザムンデ』、同ハ短調703、ドビュッシーの同ト短調及びミヨーの同第12番で、ライナー・ノーツはついていないが4ページほどの彼らのディスコグラフィーが資料として重宝する。

これを見ると、シューベルトとドビュッシーに関しては過去に数回録音されている。

ここに入っているのは第1回目のモノラル録音だが、一般には70年代にフィリップスやデッカに入れたステレオ音源の方が普及している。

一方ミヨーについてはライヴを別にすれば、これが唯一のセッションだ。

シューベルトの『ロザムンデ』では、彼らの極めつけともいえるカンタービレが聴きどころだ。

歌曲の作曲家としてのリリカルな側面を前面に出したイタリア風の演奏だ。

戦後逸早くゲルマン系の作曲家の作品を採り上げたのもイタリアでは稀なことだった。

後の彼らのコンサートでのプログラムの中心になるベートーヴェン、モーツァルト及びシューベルトは既にこの頃から開拓されていたことが理解できる。

また1951年にはザルツブルク音楽祭にも招かれて、フルトヴェングラーからも薫陶を受け、その後のイタリア四重奏団のインターナショナルな活動の足掛かりになっている。

彼らが全活動期間中絶えることなく採り上げたレパートリーのひとつ、ドビュッシーへのアプローチは異例なほどパッショネイトで、印象派とは思えないほど輪郭のはっきりした解釈だ。

特に第2楽章での弾けるようなピチカートでの丁々発止の応酬は鮮烈で、目の醒めるような刺激的な演奏だ。

この作品は1954年のボルツァーノにおけるブゾーニ・フェスティヴァルでも演奏されたが、その時の出演者の1人だった当時12歳のマウリツィオ・ポリーニを驚かせたことが後年のインタビューで語られている。

ポリーニがこれまで共演した唯一のアンサンブルが、イタリア四重奏団とのブラームスのピアノ五重奏曲なので、彼らの演奏が如何に鮮烈だったか想像に難くない。

ドビュッシーの同曲はラヴェルの弦楽四重奏曲ヘ長調とのカップリングで1967年のフィリップスへのステレオ録音も遺されている。

また彼らは新時代の作品も積極的に採り上げたが、ミヨーでは彼らの明るい音色を駆使して、豪快な曲想を強調している。

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classicalmusic at 23:36コメント(0)イタリアSQ | ドビュッシー 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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