2021年04月13日

リヒテル&コンドラシン、ロマンティシズムに溢れたリストのピアノ協奏曲2曲


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本作は、1960年以降ようやくスヴャトスラフ・リヒテルが西欧各地で演奏しはじめて間もない時期に録音されたリストの協奏曲集。

1961年にロンドンで録音されたフランツ・リストのピアノ協奏曲2曲は、当時46歳だったリヒテルの圧倒的な音楽性が示された演奏である。

39歳の年にプラハの春音楽祭に出演、“現代のリスト”と激賞されたリヒテル。

この豪放にして詩的、剛毅にして颯爽とした演奏は、同作品における最高の演奏のひとつに数えられている。

ロンドン交響楽団を率いるコンドラシンの堂々たるサポートも相俟って新たな作品の魅力が引き出されている。

いわゆるリスト弾きのピアニスト達は、どうしてもテクニックの披露に走りがちなために、こうした曲の持っている本来の骨太なロマンティシズムを表現することや、スケールの大きさに欠けてしまうことも往々にしてある。

勿論リヒテルも壮年期の覇気を感じさせる超絶技巧を駆使してはいるが、緩徐楽章ではテンポを思いきり落とし、良く歌うことに腐心している。

それはたとえて言うならば中世騎士的な高邁な歌であって、決して情緒過多な脆弱さは感じられない。

リストはこの2曲でオーケストラ・パートにも様々な工夫を試みている。

そして2曲とも華麗なマーチによってクライマックスが築かれているが、コンドラシンの生き生きとして、しかも色彩豊かなオーケストラが効果的でドラマティックなサウンドを創り上げている。

特に第2番は単一楽章の作品の性格上、通常ラプソディー風に流れてしまいがちだが、コンドラシンはがっしりとした、しかし絢爛豪華な額縁を嵌め込んだ絵画のように仕上げている。

確かにリストの作品の中には駄作と思われるものもあるし、それが理由でリスト嫌いの人もいるだろうが、彼らのような演奏は例外で、入門者にもお薦めしたい。

音質は時代相応以上に良好。

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classicalmusic at 11:19コメント(0)リヒテル | コンドラシン 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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