2021年04月05日

フルニエ&ルージチコヴァー、2人のスタイルに若干の相違はあるが、美しいバッハのチェロ・ソナタ集


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既に廃盤になっているアルバムだが、エラートからリリースされたルージチコヴァーのバッハ・コンプリート・レコーディング集に組み込まれて復活した演奏集になる。

1973年にパリで録音された音源で、音質は極めて良好。

演奏に関しては、まろやかで大らかなフルニエのアプローチと緩みのない音楽を奏でたいルージチコヴァーの芸風のそりが今一つ合っていないように感じられる。

フルニエのチェロは、ロマン派の名残が感じられるような表現が特徴的で、緩徐楽章でのカンタービレや要所要所に入れるポルタメントがいくらかバッハらしくない。

しかし音楽作りはシンプルで耽美的なところはないし、急速楽章でのメリハリを利かせたフレーズも心地良い。

一方ルージチコヴァーは、よりモダンな解釈で、バロックの演奏習慣に従ってはいるが、華美になり過ぎないすっきりした伴奏になっている。

2人の演奏スタイルの相違は明らかに感知されるが、アンサンブルとしてはバランスもとれた美しいバッハに仕上がっている。

個人的には先程ご紹介した彼女とシュタルケルのデュエットの方がお薦めできる。

ルージチコヴァーの使用楽器は、シュペルハーケのモダン・チェンバロでモダン楽器にありがちな刺激的な音質ではないが、高音が勝っていて余韻は少なめに聞こえる。

ピリオド楽器であれば、音量は小さいが中低音に深みのある響きが得られるのだが、まだ彼女の全盛期には一般的ではなかった。

コピー職人が希少だったし、博物館のオリジナル楽器は、総て修復が必要だった。

ヴァルヒャが晩年にかろうじてシェリングとのヴァイオリン・ソナタ集と平均律全曲の2回目にヒストリカル楽器を使用したのは画期的な出来事だった。

ルージチコヴァーはピリオド楽器でセッション録音を残しておらず、総てが鉄製フレームのアンマー、シュペルハーケ及びノイペルトのモダン・チェンバロだ。

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classicalmusic at 17:01コメント(0)バッハ | フルニエ 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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